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1つ前の日記の続き。 アリスとは本人からもらった提案通りに さらっと丁寧語からくだけたフランス語に移行できたけど、 それと対照的だったのが、ルイーズ。 彼女も私より5~10歳年上なんだろうか?? 私が入社してから一ヶ月半ぐらい経った頃、 ルイーズも金曜の和食ランチの時に 「これからは『tu』で話しません?」 と言ってきてくれた。 「私って、1度『vous』に慣れると 『tu』に変更できなくなってしまうんです」 と、付け加えながら。 私はもちろん賛成したのだけど、 その実現があんなにも大変だとは思ってもみなかった・・・。 痩せ型で化粧ッ気のないアリスとは対照的な外見のルイーズ。 髪にはおそらくヘアカラーをのせ、メイクもばっちり。 手元・首元にはいつもアクセサリーが光っている(気がする)。 ・・・なんかね、ここだけの話 他の人よりもちょっとだけ外見的にコワイのよ。 「お姐さん」って感じ??? たぶん、いや、理由の90%は私が彼女に抱いてしまったイメージに あるのだろう。 彼女に対してはどうも『tu』で切り出しにくい。 『tutoiment』というものは 日本語で言う『タメ語』程にはくだけていないというのが 私の認識ではある。 でも・だって・元々・・・ 話を切り出す私をルイーズがじっと見つめてくるだけで 「私、なんかまずい事言ってる??」 と、ビクビクしてしまうものがあったんだもん。 (私は実は昔から、こういう同級生とか怖かったのかも。) それに付け加え、ルイーズも懸念していた通り 既にお互いに『vous』で話すのに慣れてしまっていた。 たまに社内で会っても『tu』と『vous』の間を行ったり来たり。 私の場合『tu』で話しかけている時は内心 「本当にこれでいいんだろうか? あの日の提案は今でも有効なの??」 とドキドキしながらの会話になってしまうので、 口調はくだけていても 緊迫した雰囲気を醸し出している気がしないでもない。 私はほとんどがフランス人のこの会社で(「よかれ」と思って) 日本的なへりくだり方をあまり出し過ぎない様にしているのだけど 彼女の前に出るとどうもダメだ。 それでもこっちが頑張って『tu』で話しかけているのに、 相手が『vous』を使っているのに気づいた時のがっかり感ときたら・・。 もし姐さんが私に丁寧語を使う事に決め直したなら、 私もそれに従うのが礼儀だ。 あー・・・結構残念。 でも仕方ない。 せっかくの提案だったのに、乗り切れなかった自分が悪い・・・。 それに私もその方が「本当にこれでいいの?」という余計な気を揉まずに 会話が出来る訳だから、 『vous』に統一し直した方がいいのかもしれない・・。 ルイーズとは週に2回ほど社内で短い会話をし、 金曜に大人数でランチを食べる以外に接点がない。 だからいつもいつも彼女の事を考えていた訳ではないけど、 たまに顔を合わせる度にとまどっていた。 なのに・・・。 「もう『vous』でいいや」 なんていう決心が90%ほど固まってきていたある日・・・。 私の部屋まで何かの用事でやってきたルイーズ、 気づけば『tu』で話しかけてきてる!! やっぱり自ら『tutoiment』にしようと言ってきたぐらいだから、 ルイーズもそうしたいのが本心だったのね。 (それとも、私の必死さが通じてしまった???) とりあえず私の気持ちはすっきり。 もうこれで大丈夫、 やっぱり気兼ねなく『tu』で話しかけさせてもらうよ。 次のランチでは、 くだけた方のフランス語でごく普通に話す事ができたのでした。 ただ、それはそれで今度は他の問題点が出てくるのだけど・・。 (あと1回だけ続きます。) ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 ルイーズとは会話がなかなか安定しなかったので 日記の長さもアリスの分の倍以上になってしまったみたい。 1番上の写真は、たぶん三週間ぐらい前に撮った メトロ6番線サン・ジャック駅前の大通り。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.10.24 15:11:10
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