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テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:映画館で観た!!
★★★★
……★は4個あげたいけれど点数は75点。 ネタバレ有りなのでご注意。 ★粗筋 「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアム監督によるファンタジードラマ。人々の隠れた欲望を形にする魔法の鏡「イマジナリウム」を出し物に一座を率いて旅するパルナサス博士は、かつて一人娘を16歳の誕生日に悪魔に差し出すことを条件に永遠の命を手に入れていた。娘の16歳の誕生日が3日後に迫る中、博士は新たに一座に加わった青年トニーとともに最後の賭けに出る。出演はパルナサス博士にクリストファー・プラマー、トニーに本作撮影途中で急死したヒース・レジャー。 (http://eiga.com/movie/53215/から流用させていただきました) ★感想 《ヒース・レジャー》の遺作となった作品。 《テリー・ギリアム監督》なので極彩色ファンタジー・マニアック・寓話的・チープな香り&矛盾と崩壊を内包していながら、割とちゃんとした落ちが着くといった内容かな~と思っていたんだけど、まぁ一応その範囲に入ったかな? 《ヒース》の代表作はなんと言っても【ダーク・ナイト】だと思うけれど、遺作にはこちらが相応しい気もする。 まるで“鏡の中のジョーカー・ジョーカーの悪夢”と言い換えてもいい位だった。 ……《白いピエロ・トリックスター・狂言回し》の《トニー》の役は。 外見はお洒落な色男だけれど“欲望と虚無を抱えた男”といった感じで、“死さえも欺く演出”の後、結局最後には吊るされて死んでしまうという役処だったのが、本当に死んでしまったという事実は凄いと思える、あまりにも皮肉な事だったね。 【ブロークバックマウンテン】【ダークナイト】と、役に入り込み取り込まれ(取り憑かれ)てしまう役者だったんだなぁ。 作中半ばで亡くなってしまった彼の穴埋めとして《ジョニー・デップ》《ジュード・ロウ》《コリン・ファレル》がそれぞれ分担して演技した。 “鏡の中=虚構の世界”では、その案内人は“欲望の持ち主の好みの顔で現れる”といった感じになったので、かえってよかったのでは?とも思える演出となった……これも皮肉だったけれど、【モンティパイソン】【バロン】【未来世紀ブラジル】の《テリー》の作品だったらさもありなん、しかも《ヒース》の死で完成したという現実と虚構がオーバーラップした不気味・摩訶不思議な作品となったと思う。 でも、popでキッチュな感じの印象・仕上がりになったよね~。 《Dr.パルナサス=神》VS《Mr.ニック=悪魔》という構図も見て取れたけれど、《パルナサス》が自分の欲望のために娘を差し出す約束をしてしまっていたとかいう物語は、いかにも人間臭い【ファウスト】的な設定で、“神”は何処にいる?みたいな謎掛けだったんだろうか? 最後は悪魔さえもうまく出し抜くというか、“女性”はそういった理屈抜きに欲望すら従えて生きて行く……というような落ちで、ちょっと肩すかし。 だけど、なんだかホッとさせられたな~。 しかし娘役の《リリー・コール》が可愛かったな~。 あの幼顔にセクシーでスッキリした体つき。 アンバランスな魅力があった……今後はどんな作品に出演するんだろう? 楽しみだ。 とにかく作品は色んな寓話が含まれていて、カラフルな出来だった気がする。 たぶん、また後で観ると違った印象になるのかな? ***** 映画館は……えーと、どこで観たんだったろう? 感想アップを溜めてしまったので忘れてしまったよ。 【アリス・イン・ワンダ-ランド】《丸の内ルーブル》 【のだめカンタービレ 最終楽章・後編】《TOHOシネマズ 日劇》 【第9地区】《丸の内ピカデリー》 と、まだまだあります。 がんばってアップしよ~っと!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.23 02:21:45
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