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テーマ:映画館で観た映画(8515)
カテゴリ:映画館で観た!!
★★★★
……★は5個で満点。☆は半分。 ネタバレ有りなのでご注意。 【物語】 ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人がいちばん無防備になる夢の中にいる状態のときに、その潜在意識の奥底に潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという犯罪のスペシャリストである。危険極まりないこの分野で最高の技術を持つコブは、陰謀渦巻く企業スパイの世界で引っ張りだこの存在だった。しかしそのために、コブは最愛のものを失い、国際指名手配犯となっていた。そんな彼に、幸せな人生を取り戻せるかもしれない絶好のチャンスが訪れる。そのミッションは、インセプションと呼ばれるものだった。それは彼の得意とするアイデアを盗むミッションではなく、他人の潜在意識に別の考えを植え付けるという難度の高いミッションで、ほぼ不可能だと言われていた。それでもコブは、それを最後の仕事と決め、業界トップの類まれな才能をフルに活用し、万全の準備をしてミッションに挑む。しかし、予測していなかった展開が彼を襲う。 http://movie.walkerplus.com/mv45531/ より引用させてもらいました。 【感想その他】 人の心の中にある“夢”。 “現実の記憶・心が求める夢・理想”と“脳が見せる夢・潜在意識”。 これが入り組んで出てくる。 判り易く説明も入ってたと思うけど、やっぱりややこしい。 “夢”に関する知識があった方がいいのと、作中出てくるキーワードについて知っていた方が良い、とは思った。 主人公の《コブ》はいわゆる“夢のサイコダイバー”で産業スパイ。 “他人の夢”に潜り込んでアイディアを抜き取ったり、植えこんだり……。 SF設定なんだけどそれがさも当然の世界である、といきなり物語に引き込まれる。 なので、最初は少し戸惑う。 しかも日本語で始まったので、『あ、うっかり日本語訳の方を選んじゃったか?!』と思った。 それはすぐにカン違いと判るけど……ジイさんが出てきてこんにちわ、なので……ヾ(^o^;) オイオイ しかしホントに《渡辺謙》はハリウッドスターだったな~。 “幾層もある夢の世界” “共有できる他人の夢” 夢なのに結構理論的というか、ベースになる世界を作る“設計士”が必要というのも面白かった。 そして、アイディアを盗む事より植え込む事の方が難しいという……それが“インセプション”。 日本人《サイト―》はライバル会社の次期社長《ロバート・フィッシャー》の心(潜在意識)に、アイディア(思考の種)を植え込む事を《コブ》に依頼し、《コブ》は自分の目的のためもあって《ロバート》に夢を植え込みに行くプロジェクトを組む。 設計士……《アリアドネー》。 ギリシャ神話に出てくる名前だなぁと思っていたら、『恋する男《テーセウス》を牛の怪物《ミノタウロス》の住む《ダイダロス》の造った迷宮から救い出すために糸球を渡した女性』だった。 うん、判り易いキーワードだったね。 チャーミングで優秀な大学生だ。 ポイントマン……《アーサー》。 そのシャープなスタイルや顔、結構好み。アクションも良かった。 偽造師……《イームス》。 胡散臭い感じが似合ってた。夢の中で他人に成済ます能力はホントは凄いんだろうな。 調合師……《ユスフ》。 たぶん薬オタク? シャンパンの飲み過ぎでベースの夢は雨降り、ってのはおかしかった。肉体的要因は夢に影響するんだね。 観光客……《サイト―》。 任務がちゃんと遂行されるかどうか見物するためにプロジェクトに加わるが、危機的状態に陥る。 そして《コブ》。 彼が抱えている問題がネックになっているのだが、それがミステリアスな悲しみと狂気を醸し出し、どうして危険なプロジェクトを強引に行おうとしたのかを提示していたな。 死んでしまった妻《モル》。 会う事の叶わない2人の子供達。 《モル》に関してはやはりギリシャ神話の【オルフェウス】を思い出した。 たまたま《阿刀田高》の最新刊【闇彦】を読んでいたせいもあるけど。 《ロバート》はどっかで見た役者だなぁと思ったら《キリアン・マーフィー》だった。 繊細で孤独な悲しみを抱いている二代目としては適役??? 【市民ケーン】の『薔薇のツボミ』的落ちは、感動する所なのかな?いやいや予定調和と見るべき? ……果たして彼は受け継いだ会社をどうするだろうね? ……植え付けた種は期待通りに芽吹いて大樹となるんだろうか? この辺は突っ込みたいところだった。 まぁ、素直な性格みたいだったから“アイディア”は育ちそうだけど、性格が複雑だったり歪んでたらどうなるんだろうな~? そう簡単に行くものかい? (だから、失敗例が《モル》のインセプションだった訳で……) さて、事前にネットで“トーテム”について読んでいたので、それが良かった。 回り続ける“コマ”は果たして止まるのか……??? 夢か現実か、どっち??? 余韻が残るエンディングだったけど、このプロジェクト・チームでまたミッションをとも思ったので、続編があってもいいなぁ。 監督は《クリストファー・ノーラン》。 あの【メメント】【バットマン・ビギンズ】と【ダークナイト】の、だ。 東京、ロンドン、パリ、モロッコ、タンジール、ロサンゼルス、カルガリーと世界中のロケ地、豪華なセット、意外性のあるメーキング……しかしこの人ホントに“要塞”好きだよね。 崖とか山に造って、派手に爆破したり燃やしたり……その辺カタルシスで好きだけれども。 そういえば【パプリカ】というアニメがありましたっけ。 夢の世界が現実に駄々漏れしちゃってさぁ大変……てな印象だったけど。 これ、原作は《筒井康隆》。 “夢”についての小説がいくつかあったな~。 【夢の木坂分岐点】とか。 それと【サイコダイバー】は《夢枕爆》のシリーズ小説から来た言葉だった……すんごく昔に読んだので忘れてた!!! ***** 映画館は【TOHOシネマ錦糸町】スクリーン1。 ネットでチケットを予約していったので、夏休みで子供がいっぱいの中、時間ぎりぎりに行ったけどスムーズに入れた。 席も前よりの真ん中で満足。 今、ちょっとした試験を受けるため勉強中なんだけど、全然はかどらなくて煮詰まって来たので息抜きをと思って……って、自分、息抜きばかりでダメダメなんだよね~。 でも、頑張ろう!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.21 18:17:04
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