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王さまが亡くなって一ヶ月が過ぎようとしています。
もう、王さまがいない生活に慣れたと思っていたけれど、 なぜでしょう、だんだん、王さまがいないという実感が薄れて来ています。 確かに、お骨はあるのに。 おもむろに帰って来るのではないかという錯覚に捕われています。 なぜ、今、そうなるのか、全然分かりませんが、 目はお骨を確かに捉えているのに、 なぜ、王さまがまだ生きていると思ってしまうのか、 視覚と感覚のズレに戸惑っています。 ちょっとしたパニックです。 誰か、助けて欲しい。 王さまはもういないと納得させて欲しい。 王さまを目の前に連れて来て欲しい。 自分がどちらを望んでいるのかさえわからなくなります。 少しまともになって、前を見て進んで、 また少し混乱して立ち止まって時が過ぎるのでしょうか。 まだ一人になってはいけないのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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