sweet storm

王さまの四十九日と納骨が済んだので、
ももちゃんに色々な世界を見せてあげたいと思い、
先日、動物園に行ってきました。
私一人でももちゃんを連れて行ってもいいのですが、
どういうわけか、両親がついてくるというので、
子供一人に大人３人でガラガラの動物園に行ってきました。
ももちゃんは、初めて見る生きた動物達に大興奮で、
「おおー！！おおおー！！！」と言いながら園内を回っていましたが、
それも最初のうちだけで、だんだんと、
トイレの壁に描いてある、動物のイラストのほうに興味を示すように・・・。
矢張り、絵本で見慣れている、
デフォルメされたイラストの方が親しみがあるようです(-_-;)
おかげで、トイレから離れようとせず、困りました。
その後も、園内で売られている動物の形をした風船、
お金を入れると動く車などにばかり興味を持って、
なかなか動物に興味を示そうとしませんでしたが、
唯一、リアルな動物で親しみのある、鳥には興味を持ったようで、
珍しい鳩を見て喜んでいました・・・。
象も、キリンも、ラクダも、豚も、熊も絵本だと大喜びなのですが、
本物は迫力がある上に、思ったより可愛くなかったようで、ほぼ素通りでした(笑)
ヤギ、羊、豚は、本来なら自由に触れるはずなのですが、
口蹄疫の影響で、触る事ができませんでした。
動物園の入り口でも、くつを消毒してからの入園でした。
こんなことなら、動物園でなく、鳩が異様にたくさんいる、
平和公園で良かったのでは・・・。
アシカに餌やり体験をさせてもらった時も、
私や両親は、珍しいアシカの生態に喜んでいましたが、
ももちゃんは、シレっとしていて、アシカが気の毒なくらいでした(笑)

いい季節になって、ももちゃんも多感な頃になり、
本当なら、王さまがこの子を動物園に連れて行くはずだったのに、
それは無理でした。
ももちゃんが喜ぶたび、わがままを言うたび、
王さまにも見せてあげたいと思いました。
多分、一緒に来ていて見ていたとは思いますが、
生きて、一緒に楽しんで欲しかった。
ただ、生きるという、私にはとても簡単な事が、
王さまには叶わなかった。
私や、他の人と、王さまの何が違ったのか。
まだしばらく、気持ちは行ったり来たりです。