sweet storm

３月の最終週というのは、テレビ番組が新年度仕様になっていて、
始まりなんだな、という気がしますが、
そういえば、昨年の３月の最終週の月曜に、王さまが亡くなったのでした。
おかげで、わたしにとっては、「はじまり」が欠落してしまい、
王さまの遺体を見つめては呆然とし、遺骨を抱えては途方に暮れていたのでした。
そして、いまだに、これからどうしたら良いのかわからず、
行く場所さえ決まらず、という調子ですが、
なんとか今日まで生きることができました。
この一年を長かったか、短かったかと考えると、
どちらでもない、という感じですが、
王さまに会えない日を数えると本当に長かったと思うし、
王さまと一緒にいた日々を思うと、思い出があまりにも鮮明で、
まだそんなに日がたっていないという印象です。
王さまがいなくても、なんとかなるとは絶対にいいたくありません。
やっぱり、王さまがいないと、どうにもならない。
ただ時間が過ぎるだけです。
そういう意味では、私は既に余生をおくっている状態で、
こうして、このまま一生を終えることになるのだろうと思います。
何か、自分の人生の大きな山を乗り越えた後の心境というと、
わかりやすいかと思いますが、
同じ経験をした人ならともかく、
他の方はこの心境は、理解されない方が良いと思います。
理解するということは、同じような経験をされたということでしょう、
なるべくなら、こんな心境を味わうのは、自分だけで良いです。
もしくは、もっと年を重ねてからのほうが良いです。
娘がいるから、子供が残されているから、と言われますが、
正直、娘は娘、夫は夫です。
そのどちらかが、どちらかを補えるものではありません。
娘がいることで、一人じゃないから、とも言われますが、
本当のことを言うと、一人だったほうが生きやすかったと思います。
それでも、娘のことを託された以上、
二人で身をよせあって生きていかなくてはいけません。
まだ、もうちょっと時間をかけて、
これからのことを考える必要があるのかもしれません。
でも、あんまり考えているとおばあさんになってしまいますね(笑)
結局、一年たっても、まだここにたたずんでいる状態です。
いつまでも、悲劇の中にいるつもりもないのですが。
とにかくどこかで一歩を踏み出さなくてはいけませんね。