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2012/10/09
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カテゴリ:読書
ここ数ヶ月、どういうわけか、ずっと戦記を貪るように読んでいました。
なぜかわからないのだけど、図書館で数冊の本を借りる際にも、
その中に一冊でも戦記が入っていないと落ち着かず、
戦記の冊数がおおいほど、安心するという状態で。
精神的に何かそういう偏りのようなものがあって、
それを、戦記を読むことで修正しようとしていたのかもしれないし、
そうでないのかもしれない、とにかく、自分でも説明のしようのないほど、
戦記を読むことを欲していた時期があったのですが、
先日、村上春樹原作の映画、ノルウェイの森をたまたま観てから、
まだ未成年の頃に読んだ原作を、もう一度読みたくなって
読み始めたら止まらなくなり、すぐに読了。
それ以降、村上春樹の世界にはまり、
今、海辺のカフカと1Q84を同時進行で読んでいます。
同時進行というのは、会社での休憩時間に読む本と、夜眠る前に読む本という意味で、
それが同じ本なら早く読み終わるのでしょうが、単行本を毎日会社に持っていくのも
重くて嫌なので、別の本を読むことにしているからです。

ノルウェイの森は、まだ人間としてかなり未熟な時期に読んだことのある本ですが、
読んだということは覚えていても、内容のほうは少しも記憶に残らず、
それどころか、村上春樹という作家に苦手意識を感じてしまい、それ以降、
村上春樹の本は一冊も読んでいませんでした。
今回、再読してみて、なるほど、これは無理だ。と納得してしまいました。
まだ、親元から学校に通っていた頃の、
未熟すぎる女の子が理解できる内容ではないですね。
始めから終わりまで、ずっと底のほうに流れている、よくわからない暗いものだとか、
哀しさだとか、そういったものを、あの時期の私に理解できるわけがない。
ひとの死というものに出会ったことも無ければ、
自分以上に大事に思える存在にも出会ったことが無かった時期に
読んでしまったわけですから。
主人公に関わる人たちの死に向かうさまを描いたと言ってもいいくらい、
色々な人が死んでしまう本なのですが、
その中でまるでしっかりと生きているというふうな主人公が、
最後に、自分の立っている場所がわからなくなる場面で、
一瞬、自分の中でも、生と死の境界が揺らいだような気がして、
私には大変印象深かったです。
ともすれば、生の側にいても、死の側にいても、そ
う大きな違いはないと思わせるような、
それでいて、死の側に自ら進んで行ってしまう人と、そうしない人との違いが、
最後の最後に、あいまいになる。
そう感じるのは、主人公なのか、主人公を通した私だけなのか。
色々、というより、鬱々と、考える、というより、頭から離れない本でした。

ノルウェイの森を読んで、そういえば、と映画の内容を思い出してみると、
もうちょっと繊細に、この本の独特感を出してほしかったと思います。
自分が本から感じ取ったさまざまな細かいものと、
映画から感じる、その細かいものにまつわるものが違いすぎて、
がっかりというよりは、何か、間違えて、違うものを観てしまったかのような
驚きみたいなものを感じてしまいました。






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Last updated  2012/10/09 06:40:38 PM
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