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もうずっと、王さまを思って苦しんだり悲しんだりすることに終わりはないと思っていましたが、
この頃、心境の変化と言うのでしょうか、王さまへの気持ちが大きく変わりました。 結局は時間に癒されたということなのでしょうが、そろそろ、王さまと歩むはずだった 人生をなぞるだけの生き方を変えて、自分自身のこれからを作っていくべきなのではないかと 思えるようになりました。 そう思うと、自分でもわかるくらい穏やかになり、子育てもキリキリすることなく、 やっと、もうすぐ、こどもが5歳になるというのに、本当に、やっと、 子どもと私と一対一で向き合うことができて、ももちゃんがかわいくてかわいくて仕方ありません。 もちろん、これまでもかわいかったのですが、どこか、王さまに押し付けられたという気持ちが あったのだと思います。自分だけがあの子を育てて行かなくてはいけないという気持ちに 押しつぶされそうになりながら、なんて危うい状態だったのかと今ならわかります。 でも、そのときは、ずっと、自分だけで十分だと思っていたんですよね、 だから余計キリキリしていて、ももちゃんにしたら、迷惑な話だったでしょう。 結婚指輪も外しました。 元々、結婚しているときはしていなくて、王さまが亡くなってからしていたのですが、 気の済むまでしていようと思っていたのですが、もう、いいのかな、と思えて。 決して、王さまのことを忘れたわけではないけれど、 いつまでも亡くなった人を、生きている私にしばりつけるのも何か違うような気がして、 いつまでも、まるで生きているかのように振る舞うのはもうやめにしようと思えました。 そろそろ、解放してあげないと、亡くなったのにいつまでも、 すがりつかれる王さまも可哀想だと思えて来てしまって。 それでも、まだまだ王さまは心の支えではあるのですが・・・。 この違いはなかなかわかってもらえないかもしれませんが。 そうして、心の中に一区切りつけることができたからでしょうか、 客前に出る仕事をしているのですが、お客さんたちがカボチャにしか見えなかったのに、 急に人間に見えて来て(笑) 一人一人の区別がつくようになったので、ちょっと話しかけることができたり、 笑顔で対応することができるようになって、お客さんたちからも、 声をかけてもらえるようになりました。 急に世界が広がったようで戸惑いながらも楽しく仕事することができています。 妊娠してから遠ざかっていたお洒落もちょっとしてみたりして、 ももちゃんと二人でアクセサリーや口紅をえらんだりしています。 朝、出かける前に、ジュエリーボックスを開けて、ももちゃんに、 今日はどれがいいかな?と選んでもらうんです。とても楽しいです。 女の子を産んでよかったな、と思う瞬間です。 ももちゃんがわがままを言っても、泣いても、私よりおじいちゃんを選んでも、 一瞬、一瞬が本当にかわいいです。なんでしょうね、この心境の変化。 多分、仕事場では、どうしたのかな、女王さん、最近急に変わったけど、と 思われているに違いないですが、気にしません!だって、楽しいんですから。 今、ももちゃんと二人で、幸せに暮らしています。 王さまが生きていたら、こうだったのに・・・。と思ったりするのはやめました。 今の自分で十分だと思えるからです。 そりゃ、王さまが生きていたらもっと色々良いことは合ったのでしょうが、 でも、今でも、楽しいです。ももちゃんが恋人です。 二人で生活して、二人で遊んで、二人で楽しんで・・・これでいいんです。 そして、今、幸せだと思えるのも、王さまのおかげです。 本当にありがとう。死んだ後も幸せにしてくれてありがとう。 でも、そろそろ、私も王さまも肩の荷を少しおろしましょう。 少し、方向は違ってしまうかもしれないけど、また会うときまで 自分の道を探しながらそのときを迎えることが出来たらと思っています。 これからどうなるのか、わくわくしながら、けれど、すごく寂しくなったりもします。 でも、もう、癒されるのは亡くなった王さまじゃない、生きている娘だったり、 友人だったりです。 正直、複雑ですが、これでいいのだと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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