妻が夫に殺意を感じるとき
今朝は、なんとなく、朝食が食べたい気分ではなかった。夜中には腹が減っていたのに、朝起きたらそうでもないってことも時にはあるのだ。目が覚めると王さまは既に隣にいなかった。ヨレヨレとリビングに行くと、王さまがカーテンをひいたままの薄暗がりで一生懸命ゲームをしていた。その背中が妙にアホらしい。この様子だと、私よりも早く起きること2時間・・・。そろそろ強烈な空腹に襲われているころであろう。その証拠にテーブルの上にあったチョコレートが殆ど残っていない。私のチョコレート・・・。こいつ、容赦なく食べやがって・・・。食事の準備をすべきだろうか。自分は食べたくなくても、家族が食べたいと言えば、食事を作らなくてはいけないのが主婦なのだ。でも、自分が食べたくないときに、朝食のメニューなんて考えられない。まして、起き抜けで頭は朦朧としている。とりあえず、メールチェックでもするかな・・・。目の前の現実から逃避することにして、PCの前に座り込む。しかし、自分も空腹になってから食事を作るのでは面倒なので、朝食を作ることにした。といっても、もう時間も遅いし、ブランチってことにして、親子丼にでもしよっと・・・。朦朧としたまま、米を研ぎ、朦朧としたまま親子丼を作る。人間、慣れると朦朧としててもまともに食事が作れるものだ。悲しい主婦のサガである。そして、30分経過。なぜか、王さまがPCでゲームをしている。また、ゲームかよ・・・。いい加減うんざりだが、「食べるよ」と普通に言う。お茶の用意をしたり、漬物を出したり、色々準備をしてすっかり食べれるようになったにもかかわらず、王さまはまだゲームをしている。(-″-;)・・・・・・黙って、自分だけで食べるべきだろうか。なんだかどんどん腹が立ってきた。食べたくも無いのに、あんたのために食事を作ってやったのだろう。食べる準備に入ったら、自分の席につかんかいっ食卓のすぐそばでPCするくらいなら、熱々のできたてを食べんかいっそれが作った人に対する礼儀というものではないのか。あー、腹立つ、腹立つ。・・・(( ( ( ̄  ̄メ) ) )) ←怒りのオーラ発生中。。。まだ、ゲームは続く。背後から殺気を感じたりしないのだろうか。夫に殺意を感じる瞬間である。