北海道
実は10月のなかば当りに、密かに王さまと北海道に行こうと計画していました。それも、今回の検査で、癌が見つからなかったら行こうね。と言っていたのです。王さまの体力も考えて、年配のご夫婦がのんびりと、しかもちょっとリッチに、をコンセプトとしたツアーに紛れ込むつもりでした。少々どころか、結構お値段は高いのだけど、今度広島に帰ってから行くよりも東京発だとお安いし、何より、北海道の大自然と綺麗な空気、そして、王さまの大好きな蟹だのうにだのいくらだのラーメンだのが、王さまの弱った身体を癒してくれるに違いないと思ったのです。王さまも、北海道行きには大乗り気で、早く蟹が腹いっぱい食べたいと言っていたのでした。ところが、つい数日前のことなのですが、王さまの通っている治療院の方が王さまに言ったそうです。「今回、広島に帰ったとき、検査で結果が良くなっていたからといって、あちこち遊びまわったら、意味がないからね。無理はしないようにね(o^-^o)」「 ガ━━(゚Д゚;)━━ン! 」←王さま夕方、治療を終えた王さまが、妹の家に戻ってきて言いました。「北海道に行くなんて一言も行ってないのに、そうやって言われたぞ。勿論、広島でだけじゃなくて、北海道にも行ったらいけないと思うぞ」「あんたの顔に、蟹!って書いてあったんじゃないの?筋肉マンみたいに(  ̄m ̄)プッ 」「書いてあるわけないじゃないか・・・(-_-x)」「ってことは、ちょっと調子が良くなったからって、調子に乗って遊び回る人がいかに多いかってことよね」「(-”-;)うーんそうだろうなぁ・・・」・・・せっかく、広島を離れて関東にある治療院に通っているわけですから、ここは治療院の方のおっしゃる言葉を尊重して、大人しくしておくことにしました。前回、8月にこちらに戻ってきたときは、王さまの会社の人が一緒にごはんを食べようと、あっちこっちからひっぱりだこでした。王さまも、何人とも約束をしてしまい、食事なはずなのに、他の方は酒が入るからと、飲めない王さまが皆を迎えに行って、最後まで残って夜中に送って帰ってくるという、病人がなぜそこまでしないといけないのだ。というようなことが何度もあったのです。そのたびに、王さまが肝臓癌で、それを切除してもまだ肝臓は健康な人に比べたら弱っているのに、結局、そういうことの本質の部分を誰もわかってはくれなくて、自分で自分を気遣うしかないのだな。と実感していました。なので、今回はさっさと、王さまがお友達とどこかに行くことを全面的に禁止してしまいました。私は、北海道行きはなくなってしまったのですが、誰かに言われなくても、お友達に会うのは禁止にしようと思っていました。とはいっても、そう言えば、王さまの折角の楽しみを奪うことにはなるわけで、全面的禁止は厳しすぎるかもしれません。そんなとき、王さまが広島でもハードスケジュールに追われなくて済む大義名分ができて、私が悪者にならずに済んだので、ちょっとほっ。という感じです(笑)といっても、私たちが(というより私が)このチャンスを逃がすわけもなく、王さまの治療が終われば、北海道行きを改めて計画しようと思っています。といっても、王さまの治療は多分、あと一ヶ月半から二ヶ月はかかるだろうから、それからとなると、さすがに北海道は超寒くなってるだろうなぁ。私としては、道東で雄大な景色というものを、王さまに見せてあげたかったのだけど、知床あたりは、とても寒くて道も凍っていて、観光どころじゃないかもしれない。というより、観光しようにも雪しか見えないなんてことになりかねないし。しかも、レンタカーに乗っても、慣れない雪で滑ってしまって、大事故を起しかねないし。そうなったら、レンタカーなどで移動しなくても済む、道南の大きな街に行くのがいいのかなぁ・・。・・・このままいくと、北海道食い倒れツアーになりそうな予感がするのは私だけでしょうか・・・( ̄∀ ̄;)汗