中胡 低音二胡(二泉琴/二泉二胡) 低胡
先日の日記で中胡と低胡の違いについて調べてみます、と載せておきました。ネットでいろいろ検索して、よ~くよ~く調べたところ低音二胡を低胡と略してましたが、どうやら低胡という楽器も存在するらしいです。低音二胡を低胡と言っても問題は無さそうなのですが、ここでは混同しないように低音二胡は略さずそのまま記載しますね。私が情報を寄せ集めて書いたものなので、内容に誤りのある場合が大いにありますのでご注意ください。『中胡と低音二胡について』中胡中胡とは中音二胡の略称で、合奏における必要性から二胡を改良して作られました。共鳴胴が二胡より大きく、棹は二胡より長いです。弦も二胡より太く、中胡は内弦をA、外弦をEに合わせます。内弦をG、外弦をDに合わせることもあります。低音二胡(二泉琴/二泉二胡) 阿炳作曲の「二泉映月」を弾くためにつくられた楽器です。共鳴胴が二胡より少し大きく、棹も二胡より少し長いです。弦は専用のものを使用し、普通は内弦をG、外弦をDに合わせます。 内弦をA、外弦をEに合わせて演奏されることもあります。※追記※ 中胡と低音二胡の調弦についてサイトをいろいろ回ったところ、A-EとG-Dのどちらの調弦方法もアリのようです。曲によって調弦をかえているようです。中胡で「草原上」を弾く時はA-Eだったり、合奏譜ではG-Dだったり。先生のCDの低音二胡演奏も「漢宮秋月」を弾く時はA-E、「流波曲」ではG-Dだったり。「二泉映月」のために楽器を作っちゃうなんて凄いですね。どれだけ「二泉映月」が愛されている曲か分ります。でも、二泉琴で「二泉映月」を奏でることが阿炳の演奏した「二泉映月」に近づくことかどうかは議論されていたようです。興味深い記事がこちらのページに載っています。http://home.inet-osaka.or.jp/~officea/nikomarugoto.html「二泉映月」の独奏楽器は何が適切?その1「二泉映月」の独奏楽器は何が適切?その2調べた結果中胡と低音二胡は全く別物でした。中胡は合奏・伴奏用、低音二胡は「二泉映月」演奏用(独奏用)と考えて良いようです。中胡は独奏には向かないのでしょうか?調べても中胡の独奏曲は「草原上」が出てきたくらいでした。楽器の大きさは二胡<低音二胡<中胡です。「低音」のイメージから、大きさは低音二胡の方が大きいと思っていました。低音二胡の音色は二胡よりも中胡に近いらしいです。調弦次第では同じ高さも出せる楽器なので、中胡で「二泉映月」を弾いたり、合奏で低音二胡を使ったりはしないんでしょうかね?二つの楽器を実際に聞き比べた訳ではないので音色がどのくらい違うのか分りませんが。う~ん、聞き比べ&弾き比べしてみたいです。おまけ『低胡について』日本二胡振興会のページでも、低胡 中胡より一段と低い音が出る楽器です。 の記述のみ。低胡についての情報は、日本語のページでは殆どネット上には無かったです。探しても低胡=低音二胡(二泉琴)のページが殆ど。英語のページでDihu (低胡) - Low pitched two-stringed fiddles in the erhu family, in three sizes:Xiaodihu (小低胡) - Small dihu, tuned one octave below the erhuZhongdihu (中低胡) - Medium dihu, tuned one octave below the zhonghuDadihu (大低胡) - Large dihu, tuned two octaves below the erhuというのがありました。小低胡でも、二胡の音程の一オクターブ下との記載があるので低音二胡とは別物というのが分ります。http://en.wikipedia.org/wiki/Dihu写真も載っていますが、大低胡は二胡よりかなり大きいです!これ、どうやって弾くのかな??中国の楽団にでも所属しないとお目にかかれないかもしれませんね。もしくは日本の中国楽器を扱っているお店にあるかな?実際に大きさを確かめてみたいですネ。調べていくうちに、楽器についてまだまだ無知だなぁと思いました。二胡を演奏する技術には直接は必要のないことかも知れませんが、好きな楽器の事なので少しでも雑学は身につけておきたいなぁと思います。二胡に詳しい方、もしこのページをみて「そこ違ってますよ」という箇所がありましたらコメントでもTOPからの「メッセージを送る」でも良いのでご指摘ください。