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 densuke369@ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
 alex99@ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…

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October 8, 2003
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日本のシステムでカスタマーサービス、いわば接客を数年経験したことがある。私にとってそこで培ったものは今でも財産でありまた、アメリカで(特にアフリカンアメリカン人口の高いフィラデルフィア市街で)親切且つ責任感のある接客を受けることがほとんどない分日本式の「お客様第一」型の接客態度を貫くことは人々に---特に上流階級の---大変喜ばれそして自分でも誇れることの一つだ。

当然ながら、責任感のある客も少ない分こちらがどれだけ誠意を持った対応をしても無駄に終わることがある。例えば顧客に「XXして欲しいんだけど・・・」と頼まれ直ぐ「はいどうぞ、こちらです。」と出した時には「あぁ、それね。やっぱりいらない。」となることもしばしばあるし、上流階級の人々の場合(特にお年寄り)常識外れの無理難題を突きつけてこちらがあたふたし最善の対応を出した結果「やはりいらないわ。」となる人もよくいる。接客をする側としての最高の喜びは相手に喜んでもらうことなのでそれで彼らが満足するなら、この無駄は特に気にならない。

プロフェッショナルな接客を振舞う為には、笑顔と相手の意向を尊重する毅然とした態度は必須だ。しかしこの「お客様第一」型の接客は、私が女性であるが故このような接客を受けたことの無い男性達に新たな誤解を産む。この国の解放的な雰囲気からだろうか、日本人を含めどんな人種の人を問わず男性で女性に飢えている人は積極的に誤解をし、私はそれを上手にかわして自己防衛していかなければならない。

普段でもエレベーターを待っている時、バスを待っている時、道を歩いている時なんでも男の人と無駄に目を合わせるのは禁物だ。失敗して目があったら最後、4割ぐらいで声を掛けられ、会話を交わした後必ず連絡先を聞かれる。

昔、まだ英語をしゃべりきってない頃そうやって声を掛けられ、会話練習のチャンスが欲しいと思っていた私は声を掛けてくれた人々と何回か食事に出かけた。しかし私にとって「取りあえず食事でも?」という感覚でしかなくても、こちらの人々は初対面でも肉体関係を求めていることに気づき、驚いてぎりぎりのところでのらりくらりと逃げていたこともあった。(そしてこっちが歯が痒くなるぐらいに容姿を褒めちぎる手を使う。)特定の彼氏もいなかったり、新たな出会いを求めていたりした頃は連絡先を聞かれても最初はあまりかわさなかったが、そのようなことを繰り返すうちほとんどの男性が同じようにその日に肉体関係を望んでいることに気づき、私は食事以上は楽しめないのでさっさか帰宅し二度とその人とは連絡を取らない、という行為を続けたことがあった。

結婚して良かったことの一つは、そういう人に誘われた時に「私、結婚してるの!」と言えば一発で引くことだ。婚約時代だと「なんだ、まだ婚約か、じゃぁまだチャンスがあるね」としつこく付きまとう人もいたが、「結婚」という言葉は効果絶大で、ノリノリという自分にぴったりのパートナーとの「結婚」に何の引け目もないので自信を持って断ることができる。本当に感謝、感謝だ。

さて話は戻るが、そんな引け目もへちまも吹っ飛ぶような事件が数ヶ月前にあった。

5月のある月曜日の朝、とあるそこそこに名の知れた米下院議員さんがうちの研究所にスピーチをしに来た。
研究所スタッフの私は開始時刻の随分前に会場をセットアップしていたが演説台に置く飲み物がないことに気付き、近場のコンビニで飲み物を買いまた会場に戻るところだった。絵の書いた大きなボードを持ち、エレベーターに一緒に乗り込んだ紳士はどこかで見たことある人だった。彼は私と同じ階をリクエストし、エレベーターを共に降りると彼は「君はXX研究所の人だね。」と話し掛けてきた。

「はい。あ、今日のミーティングに参加されるんですよね?」と私が聞くと、
「そう。僕はカート・○X○X○X。カートと呼んでよ。君は僕が前ここの研究所に来た時いたよね。覚えてるよ。」と彼は答えた。
「○X○X○X議員でしたか!どうりでお会いしたことがあると思いました。無事に着いてよかったです。研究所の皆さん待っていますよ。」と案内すると、「○X○X○X議員なんて呼ばないで、カートって呼んでよ!」ともう一度笑顔で言われた。

それからスピーチを聞きに来るメンバーの人々を会場に迎え入れている間、彼は時々私のいる場所に来て世間話をした。私が日本人であること、彼はアジアのエキスパートであり日本にもよく行くこととか、どこに旅行したことがあるかとかたわいもないことを話したが最後に「ねぇ、今度DC来ない?いろいろ案内してあげるよ。議事堂だっていろいろ入れないだろ?遊びに来たら君のためにきっちり時間とって案内するから。イーメイル教えてよ、絶対メイルするから!」と言われ、私は心の中でまたまたぁ、と思い笑顔でその場をやり過ごした。

→→(後)へ続く。





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Last updated  August 4, 2004 05:32:49 AM
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