|
テーマ:ヘヴィメタルを語る(673)
カテゴリ:メタル・音楽
静けさに這うようにギターがゆっくり旋律を弾きはじめる。黒い革ジャンを着たスキンヘッドのボーカル、デーヴが人を吸い込むように歌いだし、ロングヘアーのギターリストとべーシストが一人ずつ、デーブをサポートしながらその静けさをまた追っていく。(以下正式な訳では無い)
♪ お前が頼んでいないと、俺はまだ十分知ってるけれど・・・ ♪ お前の頭に思いがいろいろまだよぎっているだろう ♪ お前が頼んでいないと、俺はまだ十分知ってるけれど・・・ ♪ お前が俺のものになるわけ(理由)を、教えてくれ!!! ここで一瞬曲調が変わり、ドラムが上から下へと流れるように入る。重いベース音が続き、そして静けさは消え情熱が生まれる。 ♪ お前を奪う、全ての痛みを取り去るぜ ♪ 俺は手を差し伸べられずにはいられないんだ。 ♪ だから、不滅の力をお前に与えられる。 ♪ お前が俺にくれた「生きている」意味を知ったことで ♪ 自分の頭を楽にできるみたいだ・・・ さっと、演奏が止まる。ギターが一音で動いたと思ったら、その瞬間メランコリーな美しい和音が、ギターとベースのサウンドが幾重にもなって重なり、まるで物を床に打ち付けたり、不思議な空間の中で目の前のものが床から浮くような激しいサウンドになる。 ♪ 誰かに見つからないような、小さな光に向かって逃げろ! ♪ 目を覆わなくていい場所に、逃げるんだ! ♪ 魂も、心も無い、お前を食らいつくす悪魔から逃げろ! ♪ 逃げて、お前の記憶を無くすんだ!!! ♪ 愛を知らない、お前が辿ってきた過去に ♪ お前が俺のものになるわけ(理由)を見せてくれ! ♪ そして俺はお前を奪う、全ての痛みを取り去るぜ・・・ 確信を持った、ラブソングだ。激しい曲の中にある不思議な空間を創る和音と、「Devour」という情熱のこもった言葉で力強い愛の表現になっている。強い力に押しつぶされそうになっている人が誰かに愛を与え、そしてその与えられた愛で生きる力を持った誰かが、力に押しつぶされそうになっていその人に与えられた、生きる力で守ってあげる、と人間同士相互の愛を実はしっかり表現している。 こんな歌を自分の為に歌われたらめろめろだよ~デーヴ! アメリカのハードロックバンド「Disturbed」の最新アルバム「Believe」から、11曲目の「Devour」でした。このバンドはメタルを聴いたことのない、初心者にもお勧め。興味のある人はぜひ洋楽コーナーに行って試してね。1枚目、2枚目共にしびれる~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[メタル・音楽] カテゴリの最新記事
|