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カテゴリ:アメリカにいる日本人
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最近またもや、いや、凝りもせず、というのか・・・ノリノリの会社の、とある従業員H田宛てに裁判所から催促状が会社に届いた。 書状には「既に数回裁判所に来るように要請しているがなぜ来ないのか。これ以上来なければ負けますよ。」とそんな感じの内容がつづられていた。H田が確実に書状を受け取る場所として会社に送付されたらしい。しかも今までオフィスの人々は彼に過去数回送られてきた書状を転送することも、理由を聞くこともしなかったらしい。だから「既に数回」要請しているとなっていて、今度ばかりはまずいだろう、と彼に手紙が転送された。その訴状はE野S子という日本人女性からであった。 E野S子さんはVol.2でちょこっと書いたのだが私の以前働いていた日系会社の社長E野氏の長女で背が高く、ほっそりしたかなりの美人である。私より幾つか年上だったが、長年付き合っている日本人の彼がいて、彼は学生だったため、父親のE野氏に付き合っていることさえもなかなか許してもらえず、でもこっそり同棲している、と聞いていた。 4年前に私が職場で働いていた時点で、次女、妹のK子さんの旦那はE野氏に運良く認められ既に結婚して数年経っており、お姉さんのS子さんの話を聞いて、好きなのに結婚できないなんてかわいそうだなぁ、と思っていた。数年前、日本から来た友達を空港で見送った時に、日本に一時帰国する彼を丁度見送りに来ていたS子さんとばったり出会い、彼らを見送った後二人でちょこっと話したこともあった。そんな前にも二人を目撃していたから、私が言えるのは二人は随分と長く付き合っていた、ということである。 H田は約1年前ほどにノリノリの会社に寿司職人として就職したが、半年ほど前に日本人の女性と結婚した。その日本人女性の方はどうやら日本の会社から視察でフィラデルフィアに来ていた時に知り合い、意気投合しなんと結婚まで至ったという。どのくらいの道のりがあったのかは私が知る術もないが、風の噂では丁度就職した1年ほど前から付き合い、約半年でゴールインだったとか。どちらにしても私には関係ない人のめでたい話、と済ませたいところだ。 しかし。 そんなに簡単な(いや簡単なんだろうが・・・)話ではなかった。 その結婚した彼女はなんとE野氏の東京事務所で働いていた方と言う。と、いうことはE野氏が渡米した時に一緒に連れられてきたわけであるが・・・なにを隠そうE野氏の愛する長女、S子さんのその長年付き合っていた彼はH田なのである。 会社に届いた訴状は「借金返せ!」の要求だ。幾らなのか、なぜなのか、知るわけがないし会社としてもプライベートなので問いただすことはしないであろうが、これだけ複雑に絡まってしまっていると想像力は好きなように膨らんでいき、気になるところは裁判の結果、H田の神経、H田の奥さんの心境、S子さんはそれで気が済んだのか?というシンプルな疑問で、もし私に話を細工し演出ができるならばどう終わらせられるのだろうと、一連の話をつかんでしまった今ついつい自問自答をしてしまうのだった。 *このシリーズの登場人物の名前は、詳細をぼかす為にかなり不適当にイニシャルをふってあります。 →→US Life Indexへ戻ってみる→→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 4, 2004 06:19:16 AM
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