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 densuke369@ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
 alex99@ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…

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December 16, 2004
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実は半年経ったその辺り丁度日本に住む当時大好きだった彼氏が仕事を辞めて3ヶ月遊びに来ることになっていた。当初はInternational Houseの自分の部屋で一緒に生活しよう、と話していたし自分でアパート探しをするなんて恐くて考えられないと思っていたけれども、色々情報が入ってくるごとにもう少し考え直してみようかなと思いはじめた。

怒涛の初学期が終わるとBrandonのことや日本人達のこと、そしてわざわざ来てみたものの自分の学校でのできの悪さにとても落ち込んでいて後もう少しで彼氏が来てくれる!と思うと心が一気に晴れやかになった。夏学期まで少々余裕があるし、そうだ、そうだ、こんな狭くて日本人ばかりの建物から出てしまおうとすっかりその気になって新聞の空きアパート欄を読み漁った。その時5月も半ばを過ぎて、彼氏が来るまで後一ヶ月ぐらいのことだっただろうか。

International Houseの家賃はあの狭さと環境で月550ドル(共同キッチン付きでなければもう少し安かったがその部屋には冷蔵庫も付いていなかったので選ばなかった)で実の所、日本の自分の部屋とほぼ同じ大きさだったのでそれなりに満足していた。しかし実際地元の新聞のアパート情報をかき集めて色々な不動産屋を回ってみるとInternational Houseは人が言うように確かに狭く、もっと安い家賃で広い部屋が他にも沢山あることを知った。あそこではキッチンが共同で他の留学生が使ったら使いっぱなしにして私がいつも掃除をしていたし、精神的に窮屈だしその上交通の便もそれ程良くはなかった。英会話力がないから不動産屋に電話をかけて「アパート見たいんですけど。」と話すのも恐かったが、一生懸命言えば一応物事が進んで行ったのでなんとなくできる限りのことをしてみたのだった。

色々見た結果、一番割安で当時憧れだったタウンハウス型の建物にあるワンルームアパートが気に入った。"Newley renovated"(新規改装したばかり)と書いてあったしなんせ家賃は$375とある。部屋に入ってみるとInternational Houseの自分の部屋の4倍ぐらいある一部屋と大きな冷蔵庫、キッチン、そして窓とバスタブ付きの長広いバスルーム。タコス屋さんが一階にあって、なかなかおしゃれな風貌だった。部屋には新しい冷蔵庫、電気コンロ、新品のバスタブが取り付けられていたが、しばらく誰も住んでいなかったらしくそれ以外は結構埃が溜まっていた。

まぁ、部屋なんか掃除すればなんとなでもなるし、気に入ったものは気に入った・・・早速大家の事務所に連絡を取り賃貸の手続きをした。普通は社会人しか受入ないというが留学生だったので、I-20(留学証明書見たいなもの)を持参し貯金があり支払能力があることを見せてなんとか契約にこじつけた。大家は契約を交わした時に「君が入居する前にカーペットを新しく入れるからね。」と言った。わ!カーペットも新しくなるんだ、うっれしーな!と内心で踊って「あの、少なくとも荷物は6月の18日に入れて、20日には入居したいんですけど、できますよね?」と聞いた。広告には「available now」(直ぐ入居可能)と書いてあったし、まだ6月の頭だった。「あぁ、もちろん!」大家はそう答えると「それじゃ、引っ越す日に鍵を渡すからね。取りに来てね。」と言った。

それから何回か支払いと確認をかねて事務所を訪ね、その度に「18日に荷物入れますからね!?」と念を押した。初めての引越しだったのでとても不安だったし、私の英語を相手がどのくらい理解しているかも不安だった。事務所にいた大家と事務のおばさん達は「えぇ。わかってるわよ。」と言っていたので取りあえず安心した。18日に引越しをする為にレンタルトラックを予約して、とある授業のグループワークで一応仲良くなったスティーブ(結局彼とは現在でも連絡を取り合う、あの大学時代の唯一の友達になった)が助けてくれるというのでその日に助けをお願いして、また他の当時話していた日本人学生の一人が助けてくれることになりなんとか引越しの準備を進めていた。

台湾人の友達、Evelynのそのまた友達が引越しセールをするというので安く色々な家具を買っておいた。それが出来たのも全部スティーブのおかげで(当時は彼の親切でさえも心の底から受け取れなかったが)彼が車を出してくれその家具を引き取ることができ、引越しの間まで彼の家でその家具を保管しておいてくれた。言葉も満足に話せない自分に「友達」としてスティーブがサポートしてくれていることも疑問だったし、第一彼氏がいるとは伝えていてもBrandonやKやリーダー格の日本人学生達のこともあり男の彼がどこまで自分を「友達」として見ているかが既に疑問であった。しかし車を持っていて手伝うと言ってくれる友人など彼しかおらず、遠慮の気持ちで一杯ながらも彼の申し出に有り難くお世話になった。

とうとう彼氏が来る2日前の6月18日、レンタルトラックを用意しスティーブともう一人の日本人学生と皆で新しいアパートに向かった。荷物はそれほど多くないし皆の都合もあり、開始時間は既に夕方直前だった。鍵は引越し前に事務所に取りに行かなければならず、その日は入居しないで取りあえず荷物を入れるだけだったので、荷物を入れ終わったら鍵を返せと言われていた。引っ越す数日前にもその手続きの確認で事務所に電話をしていたので、カーペットについても確認しておいたからその日、新しいカーペットが見れると期待していた。鍵を貰ってからスティーブともう一人と早速会ってトラックを借り、まず最初の荷物を積んでアパートに向かった。借りたトラックは小さかったので取りあえず最初の荷物を積んだそのトラックをアパートの近くに止めて、私は貰った鍵を手にアパートの建物の最初のドアを開けた。

最初のドアを開けて階段を上り直ぐに、2階の私の新しい部屋があった。早速鍵をさしてドアを開けようとすると・・・ドアは開かなかった。っていうか、鍵が回らなかった。

「???」
何度鍵を入れても廻そうとしても見直しても確かめてもドアは開かなかった。

鍵が変わってる?スティーブ達を呼んで皆で開けようとしたが何をやってもドアは開かなかった。トラックをわざわざ借りたのに?荷物も積んできたのに?夕方を過ぎていたので大家の事務所は既に閉まっており連絡の取りようもなかった。彼氏が後二日で来るというのにこれじゃ新しい部屋で彼を向かえることもできないじゃないか!頭は呆然として、私達はしぶしぶ鍵を大家の事務所のポストボックスに戻し、トラックを返してその日は退散した。私は引越しの準備万端だった部屋に戻ると泣く泣く大家の留守電に「ドアが開けられなかった!どういうこと?!引越しの準備全部していたのに!!!」という内容のメッセージを残して、その日は諦めた。


→→→まだ続く→→→


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Last updated  December 16, 2004 07:14:03 AM
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