先日に書いた日記にあるような悪い事が起こった数日後、天地をひっくり返すような良い出来事が起こった。ノリノリは事件を乗り越えあっという間に浮かれ足の喜びの日々を送っている。私は混乱している。幸運な出来事は思った以上の人生の選択を私に与えようとしている。「地道にステップを歩む」を前提に家を買おうとするだの足固めをし始めていたが、もしこのままグリーンカードを得るまであと5年待ち続け暮らすだの、そんな制約が無くなるのだとすれば私はフィラデルフィアに腹を据えて居座る必要などはない。仕事も変えられるし、自由なのだ。私はもともと欲張りな人間なので、手一杯の選択肢の中から道を選ぼうとする。ある限りの選択肢を探すのが好きなのだ。だから最初の大きな選択肢は、このままフィラデルフィアにいる必要があるか、となる。

ノリノリはフィラデルフィアを動きたくないようだ。でも私は多分出たい。出なかったらあまり悩んだり混乱する必要もないのだろうが、もし自由があるのなら、こだわり無くどこか他のところで暮らしたいと思う。私には出来ると信じているし、そしてその信じる力を失わないうちに挑戦したい。自由とは挑戦すること、出来ること、出来る状態にあること、私のネイチャーはここにあると思う。

確実とは言えないがもしこれが現実になるのなら、手に入るのは今年の年末か来年頭だと思われる。先週受け取った手紙に同封されたインストラクションに従って既に申込書は提出した。弁護士を使う人々もいるが、しっかり英語を読めば大して難しくないのでなんとか自分で終わらせた。多分、大丈夫。

昨年グリーンカードの抽選に当たった日本人は約300人だと言う。意外に当たる確立は高いのだが、くじ運ゼロの私が当たるのは気持ち悪いような奇跡。幸運を気持ち悪いなんて、罰が当たりそうな表現だがアメリカにいると何が起こるか分からないのでそんなことでさえもひねくれる。ノリノリはこのことを日記に書くなと言うけれど、どうやって黙っていられよう。ゆーゆーの写真もなかなかアップデートできなくなった今、こんなことぐらいしか書くことが思いつかない。