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May 26, 2005
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先日グリーンカードが当選したにあたり「警察証明書」というものを取り寄せることになりました。ニューヨークの領事館で証明書を申し込み、日本に申し込み用紙が送られ現物が作成され、またニューヨークに配達されるまで2,3ヶ月かかるということでしたので面接に間に合わせるために今から準備することにしました。

警察証明書を申し込むためには「指紋用紙」というものに公的機関などを使って指紋採取してもらわなければなりません。NYの領事館に問い合わせたところ地元の警察署でできるということでしたので私達は早速情報収集をし、仕事を休んで平日NYに行くことに決めました。

-5/17/2005 

ノリノリ:地元の警察署に行きどこで指紋採取ができるのか聞く。State Police(ペンシルバニア州警察署)でできるだろう、と言われ電話番号を貰う。

みんパイ:State Policeに電話をし、グリーンカードを申し込むにあたり指紋採取が必要になるが、そちらでできるのか、と聞くと「できる」と言われる。月ー金の朝8時から昼12時までやっているのでその間に来ればよい、と言われる。

私達は話し合った結果、5/23/05の月曜日の朝、州警察署で指紋を採ってもらいそのままNYに向かい領事館で申し込みすることにする。(月曜はノリノリはお休み、私は仕事を休む)

-5/23/2005

6:15am 起床
7:20am 州警察署に出発

7:45am 州警察に到着。受付で指紋採取を頼むと目的を聞かれる。グリーンカード申請の為と答えると「移民目的の採取は行っていない」と言われる。電話して確認したと言ったが「昔も今も変わってない、移民目的はやってない」と突っ返される。「じゃぁ、なんで指紋採取するのよ、グリーンカード申し込みしたい人はどうすんのよ!」と食いつくと指紋採取は雇用時だとか陪審員になったときだとかそういう時に必要で、移民のためのものは街の移民局でやっているに違いないからそっちに行ってみれば?と言われる。

8:00am 取り合えず移民局に向かう

8:15am 移民局に着く。車を駐車して移民局の入り口まで歩いていくと入り口に警備員がいて叫んでいる。「アポイントメントレター(予約を確認する手紙)を持っているか?」と聞かれ「ない」と答えると「じゃぁ出直してくれ、ここに予約の取り方の説明が書いてあるから」と突っ返される。「質問だけでもだめなの?」と聞くと「質問でも何でも手紙がないとだめ、帰ってくれ」と叫ばれる。

車に乗って手紙を読むと「予約はインターネットでしかできません」とある。(あほか!)焦る。

8:40am ノリノリの意見:街にもうひとつ移民局がある。そこで指紋を取った人の話を聞いたことがある。そこに行こう。

みんパイの意見:ニューヨークの領事館の人と話した時、NYの警察署で指紋を採ってもらってから領事館で申し込みする人の話を聞いた。これはひとまずニューヨークに向かって、その間に領事館に電話でもしてこのことについて聞いてみよう。

話し合いながらノリノリは取り合えずそのもうひとつの移民局に車を走らせた。領事館に電話をしたが、時間が早いのかつながらず。

8:55am もうひとつの移民局の近くに車を止める。先のような事態が起こりうるので私とゆーゆーは車で待機。ノリノリ戻ってくる。やはりアポイントメントレターがないといけないらしい、が、それ以前に月曜休日なのであった。

9:05am NYに取り合えず車を走らせる。領事館に数回電話をするがオペレーターにつながらない。今まで音声じゃなくて直接つながっていた気がしたけど?!

9:20am 行き道のNJ州に入って少し経ってからガソリンスタンドに立ち寄る。そこでふと、祐さんが最近グリーンカードを取ったことを思い出す。彼女がNYで色々した、という話は聞いたことがなかったので、もしかしたらフィラデルフィアで指紋をしたかもしれないと思い、朝早くだが電話をしてみる。

運良く祐さんは夜勤明けで帰宅していて、まだ寝る前だった。話を聞くと彼女はフィラデルフィアで指紋を採ったが、日本の警察証明書用ではなくアメリカのシステムで指紋を採取したことが分かる。(アメリカはコンピューターでインプットするらしいが、日本の指紋用紙はインク!)なるほど、当選者はちょっと手続きが違うのか・・・

祐さんは少し情報収集をしてまた電話をくれると言ってくれた。

9:30am 祐さんから電話。ノリノリはNJタウンパイクに入りドライブを続ける。祐さんはNY領事館のホームページをチェックしてくれ、そこに書かれていた指紋採取ができる警察署の住所と電話番号を全部教えてくれる。感謝!

9:55am ドライブインに入る。メモしたリストの中で領事館から近い警察署を順に片っ端から電話をかける。一つ目はつながるが、指紋部署かなんかにつなげられると誰も出ない。二つ目は最初から誰もでない。一回領事館に電話をし確認してから、一番大きいNYPD(ニューヨークポリースデパートメント)に電話をかけると予約無しで、平日午前9時から午後3時まで受け付けているとのこと。やった!しかし費用が一人15ドル。(フィラデルフィアでは無料と言われていた)パーソナルチェックではなく、為替でしか支払いは受け付けないとのこと。

問題点:私達がフィラデルフィアで指紋採取を終わらせたかったには理由がある。NYを車で行き来することは考えられないので(すごく込む・道も一方通行だらけでよく分からない)移動距離を少しでも減らしたかったのだ。今回はマンハッタンに入る前に車を置いてバスを使ってマンハッタンに入り、その後徒歩で街を移動することになる。領事館とNYPDは随分離れているので地下鉄を使わなければならない。ゆーゆーがいるのでちょっと大変になるだろう。

11:15am NJ,エッジウォーターにある日系スーパーのマンハッタン行きバス停の直ぐ近くに郵便局を発見。すぐ立ち寄り15ドルの為替を2枚作る。

11:30am バス停到着。次のマンハッタン行きバスは12時。ふー。

12:00pm バス出発。ちなみにこのバスは一人片道2ドルでマンハッタンに連れて行ってくれる。安い。(トンネルから行くと車一台片道6ドル取られます)

12:30pm マンハッタン到着。バスの到着地は42st, 8 Aveのポートオーソリティー。ここはどっちかって言うとアップタウンと呼ばれる場所にある。最初の目的地のNYPDはダウンタウンにあるので地下鉄の駅に向かって歩く。

1:00pm City Hall駅に到着。NYPDのビルがどれかわからないので人に聞く。最初の人はとても親切に教えてくれたが、結構降りた場所より遠かったので近辺に来たらよく分からなくなった。私がやめろというのにノリノリはわざわざNYPDのパトカーの人に場所を聞きに行く。案の定、ノリノリは不審者扱いされて、警察官に冷たくあしらわれる。でもさ、NYPDの場所を聞くだけで不審者扱いかい!こっちは赤ちゃん連れだよ!

1:20pm 他の親切な人のおかげでなんとかNYPDを発見。受付の警官も荷物のセキュリティーチェックの警官もみんな親切。入り口の直ぐそばに指紋採取部門を見つける。

1:25pm 受付する。ここの受付のおばちゃんは来た人みんなを見下して話す。怒鳴る。「~ください」とかそういう単語も使わず、「為替!」「ID!」とか怒鳴るだけで業務を遂行している。来た人はみんな犯罪者扱いのようだ。本人は黒人なので、黒人相手には普通に話している。明らかに人種差別者。

おばちゃんのせいで待っている人みんな嫌な気分になっているが、ゆーゆーがいすをばんばんたたいてはしゃいだり、話したり、笑ったりとそこら中に愛想を振りまいた。おかげで、周りの人々の顔が和らぐ。いい子。

お昼なのか、オフィスの中にほとんど人がいない。私達の前に待っている人などほとんどいないが、待たされそう、嫌な予感。

2:00pm 案の定30分以上待った挙句、やっと指紋採取が始まる。日本の指紋採取用紙はインク式。手にべたべたインクをつけてなんとか指紋を採ってもらった。取った後、なんとWindex(窓拭き用の洗剤)を両手にかけられてインクを落とされた。落とされたわりには手拭が遠いところに用意されていて、黒いインクが手から滴り落ちながら手拭のところまで行かなければならずかなり焦る。しかも手拭は個別包装されたお手拭でインクが滴っているというのに袋からまず開けないと拭けない。指紋を取ってくれたおばちゃんはなんの考えもなしに10袋ぐらいのお手拭を私に渡す。もちろん手を拭く作業場などないので袋を開けても袋を捨てる場所はない。しかもお手拭は小さいので直ぐ真っ黒。(汗)

私の次はノリノリの番。インクが滴っている状態でゆーゆーのとこに戻る。隣の人が親切に10袋ぐらいある個別包装されたお手拭の袋を全部開けてくれて拭きやすいようにしてくれた。は~、助かった~・・・

ノリノリも手が真っ黒の状態で戻ってくる。10袋の個別包装の小さいお手拭ぐらいじゃインク落としにはほとんど役に立たなかった。しかも!古いのかどうか知らないが、10袋の中の3袋ぐらい、からからに乾いていて濡れ手拭にもなっておらず役立たず。

とにかく二人とも終わったので、助けてくれたりゆーゆーを褒めてくれたりした周りの人にお礼を言ってトイレに直行する。なんとか手がきれいになった。

2:30pm NYPD出る。地下鉄に乗る。

2:50pm 51st & Lexinton Ave駅に降りてちょっと歩いてNY領事館に着く。

手続き開始。二人の申し込み用紙と指紋用紙を丁寧にチェックして頂く。するとノリノリの指紋用紙の一部の指紋がちょっとだけ欠けていることが発覚。が~ん!

領事館の人はとても親切で「このくらいならきっと何とかなると思いますので取り合えず日本に送ります。もしだめだと連絡が来た時の為に新しい指紋用紙をお渡ししておきます。」と言ってくれる。

「これ、NYPDで採っていらっしゃいますけどフィラデルフィアでしたらお近くの警察署で指紋は採れますよね?」と聞かれ「採れないんですよ、だからNYPDで採ったんです」と教えてあげる。領事館の人はそれを知らなかったらしく驚いていた。

どうか指紋の為だけにニューヨークに来ることがありませんように・・・。おばちゃんに不当に扱われ、お金まで払って、この事態なのでノリノリはヤキモキする。

3:15pm 本日の第一の目的終了。 

3:45pm 私にとってニューヨークといえば日系美容院。最初は2時の予約だったがこういう事態だったので事前に4時の予約に変えておいた。ノリノリにゆーゆーをお願いして美容院に。美容師さんは日本人が一番だと思うな。

5:00pm 髪が終わって、紀伊国屋書店でお買い物。NYに来れば日本のところに行くのがフィラデルフィアン日本人のお決まり。(フィラデルフィアになくてNYにあるものといえばそんなとこぐらいなのだ~)今回はランチを食べる時間がなかった。いつもなら日本の定食屋などにわざわざ行くんだけどね。

5:45pm ポートオーソリティーに戻ってバスに乗る。

6:30pm 日系スーパーに戻る。ちょっと日本のお買い物をして近くに住んでいる友達のところに訪問する。は~、これで全部目的は終わりだ~!

10:30pm 友達のとこ出る。
12:10am 自宅に戻る。爆睡。

***

教訓:

1.ペンシルバニア州ではグリーンカードに当選した際に必要になる日本の警察証明書用の指紋用紙を作ることはできません。警察証明書用の指紋が必要なら迷わずNYPDに行きましょう。

2.NYPDの場所を聞くときはパトカーの警官に聞くのは止めましょう。

3.指紋を採る時は手に力を入れず、採ってくれるおばちゃんに手の全てを任せましょう。採った後に、用紙の指紋が切れていないか確かめてからその場を去りましょう。

4.NYPDでインク式の指紋を採る際、できればお手拭を持参した方が焦らなくて済むことになるでしょう。

5.ベビーカーを持っていると地下鉄の入り口で料金を払わないで入れるようです。(そういう乗り物やカート専用の特別な入り口があって簡単に開けられる)よく観察してみましょう。

***

と、いうわけで、へろへろの連続です。はい。





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Last updated  May 26, 2005 02:19:22 AM
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