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カテゴリ:アメリカで苦労・仕事する
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殴りこみに行こうとしたら、何とかするからもう一日待ってくれとこの件を担当したセールスマンに止められました。一日待って出た答えは「家の契約書にちゃんとお金が返してある」ということでした。よく見るとローン申し込み金と金利固定申込金という欄に手当てが入っていて、それを合わせると無くなった頭金の$1000になるようになっていました。 しかし家の件と土地の件は全く関係がありません。特にアメリカは契約社会です。「紙の上」で証明されていないとそれが本当に返ってきたことになりません。しかも小切手は用途と宛先とは全く別なところに換金され、使われているのです。これは詐欺(fraud)に当たります。 ローン会社にその手当ての金額は一体どこから来たのか?とイーメイルで問い合わせました。最初、彼らは「あなたが小切手を$1000、家のローンに切りましたよ。」と答えました。びっくりして「私はしてないけど証拠はあるの?」と聞きました。すると慌てて返事がきて、「いや、手違いであなたの違う小切手をこちらで換金しました。」と答えが来ました。契約書に記述されていないから、彼らでさえもなんでその手当てが来たのか知らないのです。 この事実を受けて、私はその土地のセールスマンに「その$1000を『土地の頭金』と言うことでちゃんと返してくれないと嫌だ。その小切手は不当に扱われたのだし、家のローンの契約書にはそのことに一切触れていない。ローン会社はそれとは別に家の件で請求書を送るべきだ」と電話で言いました。 彼はなぜか怒りました。「何を言ってるんだ。そんなことは意味がないじゃないか。お金は返されているのだからあきらめてくれ。」 「何を言ってるの?証拠がないし、小切手は勝手に使われたんだから、別物にしてもらわないと私の気は晴れない。証拠がない。」 そう主張はしましたが、結局私達の会話は平行線になり最後に「あのね、これは弁護士を雇えるんだよ、弁護士やとうからねっ!!!」と怒鳴って電話を切ってあげました。 彼は逆上し「なんて子供じみた態度だ!!!」とイーメイルを送ってきました。正当な要求をしてると思うのになぜ彼がそんなに怒るのか、私こそよく分かりません。私は書類上の問題を追及しているのに、イーメイルには「計算もできないなんて・・・」と私のことを散々馬鹿にしました。 (君ね、馬鹿にする人を間違っているよ・・・ 他の人はどうだか知らないけど、この私を相手にするのは・・・) 彼の不動産会社に電話をして上司の名前を聞きました。 この件に関して何が起こり、どうして私が$1000のお金を別の形で返して欲しいのか説明した手紙を書いて、上司にまずファックスをし、それからその手紙と証拠の数々を書留で送り付けました。 それとはまた別にローン会社にイーメイルを書いて「あなたの会社がして小切手の換金は詐欺に関わりますので、この件を解決しなければ法的手段に持ち込みます。」と送りました。 ローン会社の担当から慌てて電話が来ました。「どうして$1000返さなければいけないんだ?!だって返しただろ?!」 「あのね、小切手を不当に換金したのは詐欺だって言うのは分かる?」 「はい」 「だからその小切手はその小切手として返さなきゃいけないのは分かる?」 「はい」 「契約書にも何の記述もないのも知ってる?」 「はい」 「土地のお金が返ってこないと、土地が買えなかったって言う証明にもならないことは分かる?」 「はい」 「だから土地の頭金がきちんとした形で返ってきて欲しいの。」 「わかりました。じゃぁここらは一歩譲って、土地は買えませんでした、お金は移動されました、という手紙を書いたら満足してもらえますか?」 ほんとはそこで嫌だ、と言ったら何の証拠も無くなるので法的手段に持っていけるのですがあんまり欲張ってもいけないと思い、「わかった、いいよ。それで。手紙には土地が買えないこと、お金が間違って移動されたこと、お金がどのように振り分けられたかということを全部記述するようにね。」と頼むと、 「わかった。この手紙はすぐ書いて全部僕の上司に送るから、それで満足してくれるね?」と言われました。 これで謝罪と経緯の手紙を受け取り、ローン会社が不当に私の小切手を扱った件は解決しました。ローン会社の担当者はきちんと自分の誤りを認めて、上司にも手紙を通してこのことを通達しました。 私の気持ちはこれで納得しましたが、不動産会社のセールスマンはなんとまだしぶとく「私の要求は子供じみている!!!僕はこんなに君につくして働いたのに!!!」とイーメイルを私に送り続けました。これにはびっくりです。 ということで私はもう一枚彼の上司に「頭金を無くし他のところに回した挙句、責任も取らず、イーメイルで客を罵倒して、この人は不動産業者として失格です。この件は州の不動産委員会に苦情しました。」と手紙を書き、イーメイルで送りまた書留で送りました。アメリカではそういう他人からの書類上での評価はその人の業績にとても影響します。州の不動産委員会に苦情は実際していないのですが、そのぐらいの強気な態度を見せると、皆が恐れます。 セールスマンはどういう賭けをしたのか知りませんが、感情的なメイルを私に送れば買うと思ったのでしょうか。ノリノリは私達のメイルのやりとりを見て「痛々しいくらい、感情的な言い訳しかできないぐらい、責められてる・・・あぁみんみんを相手にするなんてあいつは運が悪いなぁ・・・。」と言いました。 私は彼への最後のメイルには少し寛容になることに決めて、感謝の気持ちを綴りました。彼は今年の初めに買えなかった家の申し込みを担当してくれたセールスマンだったのです。今回買った家は彼からは買わなかったけれども、実はノリノリと私はThank you Cardとレストランのギフト券を買って全部解決したらそのセールスマンに送るつもりでその日を心待ちにしていました。 その日はもう来ませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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