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カテゴリ:真黒童話
今日はクリスマスですね。最近はクリスマスより、イブを楽しむ人が増えているみたいですね。
クリスマスはキリストの誕生日です。何故その日にサンタクロースと呼ばれるおじいさんが、トナカイを従え橇に跨り、子供達にプレゼントを配るのか?説は沢山あります。中にはサンタは元々青かったと言う面白い物もありますが、ボクの思うサンタの正体は「東方より来たる三賢者」だと思っています。 「東方より来たる三賢者」とは、キリストの誕生を予知しマリアの居る地に赴いた賢者達のこと。彼らはキリストの誕生に立ち会ったさい、白い装束がマリアの血によって真っ赤に染まった。それがサンタクロース誕生のルーツ。つまりサンタクロースが子供達に与えるプレゼントは、神が自分達の子供の元に送った、キリストに例える事が出来る。 赤い衣装に身を包んだサンタクロースが、実は聖母マリアの血に塗れた白髪の賢者だと知ったら、子供はどう思うのだろう? そういえばこんな話がある ある所に、サンタクロースを絶対的に信じている男の子がいた。 その男の子はサンタクロースを信じていない友達に 「明日のクリスマスにサンタが来るから、捕まえてキミに見せてやる」と言った。 そしてクリスマスの夜。彼は靴下に毒を塗り、眠りに就いた。 次の日、彼は目を覚ましベットから出てみると、床には靴下に手を入れて倒れている父親を見たと言う。 プレゼントの代わりにサンタクロースの正体と、自分の父親の死を受け取った彼はどんな事を思ったのだろう?ボクはその話を聞いて以来、クリスマスになる度に考えてしまう。もしかしたら彼はサンタクロースの正体など、とっくに気付いていて靴下に毒を塗ったのかもしれない。だとすると彼は意図的に父親を殺したことになる。 その時彼はどんな顔をしていたのだろうか?泣いていたのか、笑っていたのか。ボクには彼が 父親の死体をタダタダ、無表情に見下ろしている光景が見えた 彼はこれからどうなったのだろう?羅生門の最後の一文「下人の行方は誰も知らない」を彷彿させる落ちがしっくりくるような気がした。 そして、ボクならどうしていたのだろう?泣いていたのか、笑っていたのか、無表情なのか… 大丈夫、まだボクは まだボクは此処にいます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.25 12:57:20
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