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カテゴリ:真黒ノ詩
真ニ暗キハ
此処は空の欠けた部屋 光も影も在は薄く 匂いすらも感じぬ現 四角い箱庭 咲いた花の黒いこと 寄り付く虫は仲間を去った アゲハの淡い羽音 だけ 死人と詩人は歌を歌い 十字架に弔う酒を注ぐ 屍に舞う黒子達 墓場で誓いを立 てましょう もしまた私が亡くならば 黄泉への渡しは紅の 無花果の葉に委ねる と 群がる鳥を射殺して 血の祭壇を飾りましょう 吟のナイフと紙の櫛 真ニ暗キハ 影も通さぬ 亡霊たちの晩の刻 夜空に浮かぶ星を落として 魔王の熾りを称えましょう 公卿の紙縒と水の草 真 ニ暗キハ悪魔も避ける 夜の王の眠る時 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.28 12:46:33
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