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Story of my life

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2007年07月10日
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どうも最近、教育やら子育てやらの本に目がとまる
まあ、丁度子育て真っ只中だから当然かな
女性は男性に比べると現実思考だというけれど、我ながら目の前の現実にどっぷりと浸かっているのを感じる
昨年までは本を読む時間なんてなかなか作れなかった
苦手だった読書が今はとても楽しい♪

子育て中の母親にとって、少し衝撃的なこの本のタイトル
いったいどういうことなのか?と読んでみたくなる
昨今多発する少年犯罪
この犯罪を犯してしまった少年との臨床経験が豊富な著者が日本の歪んだ子育てに警鐘を鳴らしている

最初はアスペルガーやADHDなどの記述もあり、犯罪と発達障害の関係を述べているのか?
と眉をひそめたくなる思いだった
読み進めていくと、エリートと呼ばれる社会人にも心の問題は多く、世の中に問題を持たない人なんていないと言いたいのか?と不安になってくる
この心の歪みは、子供の頃に受けた厳しいしつけに起因する
だから「お母さんはしつけをしないで」と言っているわけだが、この子供のためを思って厳しくしてしまう母親の心こそ、その幼少期に親から受けた満たされなかった思い故なのだと話は進んでいく
そして、結末は子育て中の母親の心を癒すものとなっている

『子どもの悩みを通して、家族のあり方や人生の意義を考えるチャンスを与えられている
それが無ければ、こんな大切な人生のテーマを問うことなく生を終えることになっていたかもしれないのだ
これでは人生最期の瞬間に「生きてきてよかった!」という深い充実感を味わうことはできないでしょう
子どもは常に、お母さんに「生きる意味」を問いかけている存在なのだ

読んでみて、なるほどと思えるところもあったが、なんだか言葉のトリックに引っかかりそうな気分もした
とにかく、最近の親は子どもにかかわりすぎという点は納得できる
子どもを私物化し、思いどおりにしたてようと躍起になっている方も一部にはいらっしゃると思う
そうか、そういうお母さんは子供の時に同じようにされていたのかもしれないな、かわいそうに・・・
この本を読むと、そんな風に思えるようになる
子どもに手を上げてしまったり、厳しく行動を規制してしまったりしているお母さんは自分の子供の頃の事を思い出し、辛かった思いを消化させないと解決しないそうだ

他人事の様に書いているが、実は私もおそらくアダルトチルドレンだろう
母からはビシバシ叩かれて厳しく躾られたし、恐ろしい言葉も浴びせられていた
それが愛の鞭だと成人するまで信じていた
でも、それは私の本当の幸せを思ってしたものではなく、本音は親のエゴだったり私を私物化していたからだったことに気が付いた
そう書くとひどい母親かと思うかもしれないけれど、母も1人の人間
子供の頃は確かにプライドの高い高慢な親に育てられていた
また、そんな女中付きで人よりちょっとセレブな生活を自慢げに話してもいた
母も少し歪んだ価値観に惑わされていたのだろう

私が幸せだったのは、Mが軽度とはいえ障害を持っていたからかもしれない
療育の先生から「絶対に手をあげてはいけませんよ」と言われてからそれだけは守ってきた
そして、子育ての目的は優秀な大学に入れることでもエリートになってお金持ちになることでもなく、その子が幸せだと感じながら人生を送れることなのだということに気が付いたことだったかもしれない
一般の発育から少し外れてしまう子どもを持って、オリジナルの価値観で育てていくと腹をくくる事ができたからだ

もちろん、日々反省と試行錯誤中だが
私も子育てに悩めば悩むほど、人生の終末に、「ああ、生きてきてよかった!」と充実感を得る事ができるのだろうか





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最終更新日  2007年07月10日 16時26分10秒
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