Story of my life

今日も暑い
おやつに子供達は冷凍ブルーベリーを美味しそうに食べていた
食べ終わって、ＭがＫの歯に黒い物が付いているのを見つけた
私は「歯みがきすれば取れるよ」と言った
さっそく洗面所に向かうＫ

しばらくすると「ママ取れない」と私を呼ぶ声
仕方ないなぁ・・・磨き方が悪いんじゃないの？と洗面所に向かう
歯ブラシでゴシゴシ磨いてやる

あれ？やっぱり取れない
奥歯の間に黒いブルーベリーと思われる破片が見える
そこで、爪楊枝を持ってきてほじってみる

ポコッと取れた！取れた跡に穴が
「あ！虫歯だ！！」

その場で泣き崩れるＫ
この世の終わりかという嘆きよう

しかし、春の学校の歯科検診では虫歯無しだったのに
いつの間にこんな穴ができてしまったのだろう
幸い傷みはないようなので、とにかく早く歯医者に行って治療してもらわないと

少し前、Ｍが初めて歯医者で治療した時の光景を間近で見つめていたＫ
自分は絶対やりたくないと心に刻んでしまったのだろう
虫歯にだけはなりたくなかったと嘆く
「いやだよ～こわいよ～」

ちょっと面白かったのは、側でＭがオロオロして、「俺の方も泣きそうだよ～」と動揺している姿だった
自分が治療した時の日記を読み直して
「麻酔の注射は腕にする注射より痛くないってよ」とか
「終わった後は虫歯が取れてスッキリしたって書いてあるよ」とか
なんとか可哀相なＫの気持を落ち着かせようとしている

ひとしきり泣いて、少し落ち着いたところでＫと話をする
「歯医者さん恐いよね、行きたくないよね
でも虫歯は放っておくと穴が大きくなって痛くなって大変なことになっちゃうのよ
まだＫのは痛くないからちょっと削ればすぐ終わると思うから、がんばって直しちゃおう」

そうは言ってもすぐに納得できるものでもない
辛い気持は分かる
Ｋにとっては前代未聞な試練なのだ
そこで、ちょっと気持を前向きにするアイデアを思いついた
「それじゃあ、もしＫががんばって治療することができたら何か好きな物を買ってあげよう」
すると少し様子が変ってきた
いろいろと考えている
「明日までに考えればいいからさ」

しばらくして、Ｋがニヤニヤしながら、買ってもらう物決まったと言ってきた
「何？」
「ウィー」
「そりゃだめだよ～」
つい先日ＤＳを購入して、いささか夢中になりすぎているのが気がかりな私
まったく現金なやつだなぁ～