~もっと歌謡曲!?
第7回 悲しくてやりきれない~
第1069回 2009年11月2日
そうだよ悲しいよ!
加藤和彦さん
高校3年生になって公務員試験を受けようと勉強をしていると、夕方のNHKラジオ「リクエストアワー」から歌が流れてきました。
いのちかけてと ちかったひから
すてきなおもいでのこしてきたのに あのときおなじはなをみて
うつくしいといったふたりの こころとこころが いまはもうかよわない
あのすばらしいあいを もういちど
あのすばらしいあいを もういちど
とても悲しい出来事の歌なのに
独特のテンポが新鮮でした。
加藤和彦と北山修の歌でした。
そして曲は加藤和彦さん、詞は北山修さんの作品でした。
その歌は、
「素晴らしい愛をもう一度」
といいました。
ふたりにとっても、
若者の歌から大人の歌への脱皮でした。
なぜか「フォーク・クルセーダーズマイナス1」でした。
マイナス1ははしだのりひこさん。
当時のはしださんは北山修さんの詞に曲をつけて、自らのグループで歌い、ヒットメーカーとして活躍していました。
だからあまりに気にもしていませんでしたが、後で聞いた噂では、
「加藤和彦とはしだのりひこは音楽観が違うので、一緒に演奏はしないんだ」
と。
加藤さんの曲を次の順序で聴いてみましょう。
「家をつくるなら」
次に、
「結婚しようよ」(よしだたくろう・編曲 加藤和彦)
三曲目に
「素晴らしい愛をもう一度」
なにか共通するベースがあるような感じに聴こえませんか?
私たちの世代にとって、新しい音楽への息吹が感じ取れる「洒落た歌」がこれらの曲でした。
もちろん加藤さんはもっともっとたくさんの曲や歌を作りましたが、この三曲は特別な曲として心に焼き付いています。
私にとっては「フォーク・クルセーダーズ」がいたからこそ、マンガを描くことができたと思っています。
マンガといえば私とマンガ同人の仲間である、
たかはしよしひでさんやあおきふみおさんはマンガの次にそれぞれがフォークグループを作ります。
「三羽赤ガラス」と「影法師」というグループです。
どこか加藤和彦に似ているあおきふみおさんは、いまも長井市で活躍しています。
加藤和彦さんのご冥福をお祈りしています。
合掌
おわり
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http://news.mag2.com/archive/20091019100000