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カテゴリ:演劇
先週末、PARCO劇場で三谷幸喜作・演出のPARCO歌舞伎「決闘!高田馬場」を見た。 市川染五郎、市川亀治郎、中村勘太郎他歌舞伎役者の方たちがずらり・・・ 私の歌舞伎の鑑賞経験は高校の時、学校行事で解説付きの舞台を一度見ただけ。演目もキャストも全く覚えていないけど。 一度歌舞伎を見たいと思っていたが、なにやら難しそうという思いと、なかなか機会に恵まれなかったのだが、ようやく念願かなって・・・ 「決闘!高田馬場」 今回の作品はもちろん本格的な歌舞伎ではなく、新作歌舞伎のような感じがするが、歌舞伎初心者、入門的にはこれはベスト!! 展開にリズムがあって2時間あきさせないし、三谷作品ならではのユーモアがふんだんに盛り込まれていて爆笑、爆笑。 そして、舞台の所作や演技に慣れている、また上手な役者さんばかりなので、本当に舞台に集中して見ることができた。 役者さんたちの多くが二役、三役。 その代わり身も見所。 染五郎の代わり身の早さにも驚き、そして笑い。 亀治郎さんのおウメばあさんも最高! 勘太郎はお父さんの勘三郎というより勘九郎を思い起こさせ、でもすごい熱演。 長唄や鳴り物 ウーーン、歌舞伎だ! 舞台袖のツケ打ち(立ち回りなどのとき、パンッパンパンパンと叩く音) まさしく歌舞伎だ! 三谷さんも書かれているが、歌舞伎のスタッフというのは高齢の人が多いのかと思いきや、若い人が多くてびっくりしたと・・・ 今回のツケ打ちも20代の人が担当している。 この人は大道具出身だとか。 そもそもツケ打ちはカナヅチで釘を打つのと同じジャンルなのだそうだ。 染五郎さんがこんなことを言っています。 『これが歌舞伎です。そういいたいです。あえてそういいきって上演することに意義を感じるから。 ちょっと逆説的ですが「これも歌舞伎だ」ということで「本当は演劇にジャンルなんかないんだよ」って言うことがつたわれば。 お金を払って観に来て下さったお客様には、ジャンルなんか関係なく、面白いか面白くないか、それだけだと思う』 本当にそう思う。 面白いか面白くないか・・ 染五郎さん、とても面白かったですよ って伝えたい。 染五郎さんといえば、昨年から今年の映画賞でたくさん主演男優賞を受賞された。 受賞対象になった2作品とも見ていないので、受賞を聞くたびに「へえ~」とだけ思っていたが、DVDで鑑賞してみようかしらと思った。 実は3月はもう一つ、昨年の秋頃から、とてもとても楽しみにしていたものがあった。 「東京オペラの森」 小澤征爾氏の指揮による演奏を堪能しようと指折り数えて待っていたのだが、健康上の理由で出演をキャンセルされた。 チケット代が私からすると、この上もなく高かった。 でも生涯でもう聞く機会がないかもしれないと、それこそ清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで手に入れたチケットだった。 フィリップ・オーギャン氏が指揮をし、予定通り公演は行われるようだ。 初来日でとても素晴らしい指揮者なので、ぜひ演奏を聴いてくださいと主催者側の方に言われたが、このチケット代は小澤征爾氏だからとの思いから手に入れたもの。 残念だけど、払い戻しの手続きをした。 お金は戻ったけれど、やっぱり行きたかったなあ・・・ 素晴らしい舞台を見た後に 素晴らしい演奏も聞きたかったとまたまた残念な気持ちがこみ上げてきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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