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2009年02月22日
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カテゴリ:健康
飛んでますね~ スギ花粉

スギ花粉の症状があらわれるようになってから早10年。
長い冬が終わり春の訪れを感じる嬉しい季節のはずが、今では恐怖すら感じる憂鬱なものとなってしまいました。

市販薬や処方された薬は、アレルギー症状こそ抑えられるものの、眠くなったり喉がカラカラに乾いて苦しくなったりと副作用も結構ひどいので、よほどのことがない限り飲まないようにしています。

鼻がつまって苦しい時、ムズムズかゆくて眠れない時は、ティートリーのエッセンシャルオイルをティッシュに落とし、マスクの内側や枕元に置いたりしてます。これをすると鼻がスッキリして気付くと眠りに落ちています。


そんな花粉症から初めて解放されたのは、イギリスへ1年留学した時。
当然のことながら、春になっても何の症状も表れないのです。

何も気にせずただ春の訪れだけを楽しんでいられるこの喜び・・・ 
こんな感覚がまた味わえるなんて・・・

イギリス最高―――!!!

私がその喜びをホストに伝えると、意外にもホストは日本の花粉症についてよく知っていました。以前、イギリスのTVで日本のスギ花粉の様子を取り上げていたそうです。しかし、

「街中マスクをした人だらけだったよ」

ん? いくらなんでもそこまで多くはないでしょ。

ああ、そうか。 きっとマスクを着けた人ばかりを集中して撮ったな。
こうやってメディアによって少しずつ誤解されていくのか・・・


その後、私は日本へ帰国しあの花粉症の悪夢へ逆戻り。
それどころか症状は年々酷くなる。

あのイギリスで過ごした春が恋しい!
スギ花粉のない世界へ行きたいっ!!


・・・と思っていたらそれから2年も経たないうちに、仕事でアメリカへ行くことが決まりました(もちろんスギ花粉とは関係ありませんが)。

また花粉症のない春を満喫出来る!
そんな期待を胸に再び異国の地へ。

渡米後、確かに2月になっても3月になっても症状が表れませんでした。
何と幸せ、何と贅沢。

アメリカ(も)最高―――!!!

やっぱりスギ花粉から逃れるには杉のない土地へ行くべきか。毎年のあの症状がないだけでも海外生活はかなりの魅力だわ。


ところが、渡米後2年程経ったあたりから私の身体にある症状が表れ始めました。

目がかゆい。やたらかゆくてこすってばかりいる。
鼻が出る。日本のスギ花粉の症状ほどではありませんが、地味に出る。それほど意識しない(おそばを食べて鼻がちょっと出たからふく・・みたいな)レベル。
頭皮が極端に乾燥しフケが出るようになる。一般のシャンプーだと頭皮が荒れて更に酷い状態に。

そしてあることに気付きました。
周りでアレルギーの症状に悩まされ、医師に処方された薬を飲んでいる人が結構いることに。

他の国から移り住んできた人、アメリカの他の土地から引っ越してきた人、パターンはいろいろですが、住み始めてから2年くらい経った頃から症状が表れたという人が多かったです。

実は、私が住んでいた地域は、大気汚染が全米でも1、2を争う酷さ。
仲良しSちゃんによると、建築物に使われる材料もアレルギーの原因になる場合があるようで、暑い気候のため常にエアコンをかけ窓を閉め切りにすることが更に事態を悪化させるのだとか。

こうなると、アレルギーの原因もその症状も表れる時期も様々で、1年を通して誰かが何らかの症状に悩まされていました。
中には、風邪と全く同じ症状で医者にかかったら、実はアレルギーだったという人も。
私は医師に診てもらったり薬を飲まなければならないほどではありませんでしたが、薬を常用している知人は結構いました。これは見ていて本当につらそうでした。


それにしても、2年って結構短いですよね?
スギ花粉の潜伏期間はもっと長かった気が・・・

よほど多くの異物が急速に身体に溜まっていきMAXに達してしまうのか、それとも身体がその土地に存在する「何か」に拒否反応をしめすのか?


帰国後、頭皮の荒れはなくなりフケも出なくなりました。目のかゆみも地味な鼻水も(スギ花粉の時期以外は)出なくなりました。
こうなると、スギ花粉から逃れても全てが解決するわけではないですね。


その後、勤めた職場であるアメリカ人と知り合いました。
彼は、私がアメリカで滞在していた地域に同じく4年間住んでいたことがあり、私も住んでいたと話すと一気に親近感がわいたようでした。そしてまず聞いてきたのが、

「アレルギーになった?」

えっ そこ? 

もっと、「○○行った?」とか「食事はどうだった?」とかじゃないの?
やっぱりアメリカでも悪名高き汚染都市なのかしら?


地球も人間の身体も、汚染され続ける限りアレルギーの類からは逃れられないのかもしれません。

地球の環境保護には自分の出来る範囲内で貢献しつつ、自身は食事と生活スタイルで体質改善していきたいと思います。








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最終更新日  2009年02月22日 13時58分50秒
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