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カテゴリ:アート・舞台
とくにどうってことのない夏休み。家族旅行もない海水浴もキャンプもない、いつもの夏休み。が、最終日はダンナが仕事休みでもあるし、前日夜になって「よし、明日は出かけるぞ」ということになりまして。
私は大阪へ、横尾忠則の全ポスター展を見に行く気満々。これにはKAIも賛成するだろうと思っていたら、横尾忠則は去年の金沢でたっぷり見たし(そうだよ、忘れてたよ)、もっと近場でいいんじゃいの?だって。むー。瀬戸内の島では大規模アート展をやっているけど、あまのじゃくな私は今は行きたくないんだよ。んで、近場の美術館で今何が観られるかを調べていたら、そういえば高松市美術館で森村泰昌の「モリエンナーレ」をやってることを思い出す。高松かぁ。私が思っていたのよりずっと近場になってしまったので、もう1箇所ぐらい回ってもいいだろうってことで「猪熊弦一郎現代美術館でも行くぅ?」と。今、企画展は何やってんだろうねぇと調べたら。わわわ、キュピキュピでした!!!これは行かねばー。 リアルタイムではおそらくこちらは放送してないため、後にCSで見た「バミリオンプレジャーナイト」は、私にはすごい衝撃。これを若い時に見ていたら、私は「映像の仕事やりたい」と思ったはず。OH!マイキーはもちろんおもしろかったけれど、この番組のすべてが好きで、mama!milkの音楽や束芋(今、大阪の横尾忠則展と同会場で束芋の作品展もスタートしてるよね?)の映像作品を知ったのもたしかこれ。キュピキュピの名前を初めて聞いたのもこの番組でした。 はい。やってきましたよー。 猪熊弦一郎現代美術館は2階は常設。1階と3階で企画展をやっていて、1階にはDVD作品がずーっと流れているだけで、しかもそれは「マイキー」と「バミリオン」だからどれもすでに見ているの。なのに、どっかりと腰を下ろして長い時間見入ってしまった!!3階はもっとヤバくて、ひとつひとつの作品から離れることができないくらいハマってしまいまして。 キュッと引いたアイラインの下はキョロキョロとよく動く目、ぬれた唇には大きな口。表情豊かな女性たちがかもしだす世界は、コミカルでエロチックでサディスティック。キュピキュピの作品は、90年代最後も最近のもわからないくらいにどれも新鮮で斬新。タイトルの「シッケテル」の意味は会場で解りますよ。 最初から最後まで本当に楽しめた映像とインスタレーションでした。 イカスミ入りのブラックカリー。食後にはブラックガムも。 高松のモリエンナーレもよかったのですが、キュピキュピが良すぎて少々かすんでしまったは残念!!あ、でもね。高松市美術館っていつも感心するのは、いい所蔵作品持ってますねーってこと。今回は「まねぶ美術館」というタイトルで、森村氏が影響を受けたアーティスト作品とご自身の作品を並べて展示しているのですが、多くは高松市美術館所蔵のもの。美術に詳しくない私が言うのもヘンですけれど、あまり保守的でないユニークな視点で選んでいるような気がします。ちょっと目が離せない美術館なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年08月31日 22時35分23秒
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