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カテゴリ:アート・舞台
息子の話。
この夏も個展を開きたいとやる気満々。だけどギャラリー借りるお金が作れないので、その場を管理されている某氏に頼み込んで、幾日か分の下働きと引き替えに借りる算段。しかし学生の身。彼の特進コースは授業の後にも補講、土曜日はもちろん時には日曜日にも補講やテストがあったりしてなかなか仕事ができず。そして、先方さんにしても忙しいところ、この貧乏学生の相手ばかりもしていられないのだ。結局、春休みの何日かを奉公に通っただけで、おそらくあと数日は働かないとギャラリーレンタル代には到達しないまま新学期を迎えている。 こんな調子だからギャラリーレンタルができるのかは未定。当然、個展開催がいつ頃になるのかも未定。それなのにこの時期になるとちょっとウズウズしてくるようで(小学生の頃から作品展といえば夏休みだったので、春はゆっくりと準備が始まる時期なのです)、今回はどんなテーマにしようかなと試し描きをしている様子。どんな絵かわからないのは、これまでと違って私の前で描かなくなったから。 なんと彼、これまでワンダーフォーゲル部と同室で窮屈な思いをしていたところ、人数が増えたからなのかどうなのか演劇部として広いスペースが与えられたのを幸いに、自分のアトリエも一緒に移してしまったのでした。え、そんな勝手なことしていいの?と聞くと、部長には許可取ったし、邪魔にはならないんだしと涼しい顔。古い黒板があり、それに立てかけて描けるし、大きな段ボールが転がってるから紙に困らない(彼のキャンバスは段ボールです)。部員に「要らない絵の具や筆があったらちょうだい」と頼んでおいたら続々と集まったとほくほく。ただし、彼の希望するアクリル絵の具はなくて、ポスターカラーや絶対に使わない水彩絵の具だったらしいけど(再度頼んで、アクリル絵の具と墨汁を集めているところらしい)。 ま、わが家はこれで机や洗面ボールを汚されないから助かるのだけど、部員のみなさん、これでいいのかしら。息子の頭は「夏にあそこで個展開く」ということがもう確定している。部室から歩いて行ける距離なので、たぶん「搬入もみんなに手伝ってもらっちゃおう」という腹なのはお見通し。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月30日 09時26分31秒
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