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カテゴリ:生活
佐藤初女さんのドキュメンタリーをテレビで観、本を読んで以来、やっと私の中に「こういう人になりたい」というのが芽生えるようになった。私は自己中心的な人間なので、他人のために何かをしてあげようなんてこれっぽっちも思ったことはないしボランティアにも寄付にもほとんど関心なし。偽善的とは思いませんが、こうしたことに厚い篤志家の方たちを見ると何かしら自分とは別世界の人のように感じてきました。
そんな私が「あ、私はこういう人になりたいわ」とポンと思ったのだから不思議な気もします。初女さんは岩木山のふもとで迷いや救いを求める人たちを迎え、ともに食卓を囲んで話に耳を傾けるという活動をされているおばあちゃん。末期の癌の人、不登校の人、自殺を考える人。もちろん普通の人たちも、それぞれがいろんな思いを抱えながらこの場をめざし、彼女は自然の山菜など摘んでその方々のためにおかずをこしらえおむすびをにぎるのです。自然の命をいただいて思いを吐き出すことで癒される人は多く、静かな活動は静かに評価されています。教会での奉仕ではありませんが、こうした活動は彼女ならではの祈りのようでもあり、芯の部分でキリストとつながる絆の強さを感じます。 私は他人に悩みを打ち明けるタイプではありませんが、自然なタイミングで話をきいてもらうことがどれだけ心の重荷を軽くするかは苦しかったいくつもの経験でわかります。相談に乗ってしまえば相手への意見の押しつけになることもありますが、ただ話を聞く分なら相手が自分自身を内観することにもつながるのでしょう。ゆくゆくはこうした場を提供できるようになりたいと、片付けをしながらそのスペース作りを考えてるとこ。 今のとこ私はまだまだ人徳も自分自身のゆとりも足りておらず、今の状態でできることをと食や美容の場を提供しています。月に2度のランチ会ではいつも忙しい同世代たちがたまには誰かの手料理でほっとできるように(私は料理キライじゃないし、お世辞でもおいしいと言ってくれるとそれが明日への活力や癒しになるんだよね)。安全な食材を選んで少しだけ工夫を凝らして当たり前のごはんを食べてもらう。それが自分のやり方にあっている気がしてるのでそうしています。美容の方は疲れた顔をしている人に「ピカピカになるよ!!」と積極的に誘ってみたりして(笑)。いや、ほんと。女性にとっては顔がピカピカになることが心に与える作用ってすごいんですよ。昨日も育児中のママ友に「よかったらやってみる?」と声掛け。なかなか手入れができないというのをほんの10分程度ケアしただけで肌の感じが変わったようで、鏡を見た瞬間の笑顔のすごいこと!!たいていの人がそうだけど、彼女も肌の悩みや加齢の不安などいろいろ話しはじめます。リラックスできると人っておしゃべりになるもんね。やってあげてよかったよーと私も嬉しい。 とまあ、未来を夢見ながら仕事の合間にこんな生活を送っています。 将来はこの場にふたつの座卓を用意して、ここに来たら何だかほっとするわーという場にしたいのよ。みんな、楽しみに待っててね(^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月02日 09時58分57秒
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