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2009.07.12
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カテゴリ:日記
先週はいろいろあり心落ち着くまでには時間が必要だった。
ある思いにとらわれ頭の中でぐるぐる離れず、
その度にある感情がわき起こり振り回される。
客観的に見れば取るに足らないちっぽけなこと。
頭の中にも一瞬で削除できるようなdelete keyがあれば、
ノーベル賞ものの発明になるだろう。

大学時代の恩師が、
「人生長く生きたからといって、決して上手に生きられるようになるわけではない」といった言葉を思い出す。
よく飲みにつれていってもらった先生。
雨降る日、浮浪者に自分の履いていたゴム草履を譲るような人物。
(単に酔っていたからだけかもしれないけど)
講義以外での教えの方がよく覚えていたりする。

そんな時って、アンテナの感受も高感度になっているのだろう。
決して閉じたままにしておかなければ、
たまたま開いた本の中や、つけたTVの中の番組や人物の言葉の中に、
方向性を示してくれる言葉が降ってくる。
それによって、感情の向け方、コントロールの仕方、今目を向けるべきもの等整理されてくる。
不思議だ。
そして、自分自身をもう一度見つめ直すいいチャンスになるようだ。



「何に対して一番怒るかを知ることで、ある人について重要なことが学べる場合がある。」

それは、自分自身にもあてはまる。何に怒っているのか、どういう感情が起こっているのかを見つめることで、自分自身が何に振り回されているか捕われているのか学べる。

「私たちは何かを感じると、それを伝えるべく、一番手近な言い回しや鼻歌へ手を伸ばす。だが、それらは、私たちがそもそも伝えたかったものを不当に落としめてしまう。~経験を説明するように求められているそうした音が貧弱なため、我々が経験したことが、自分にも相手にも実は理解できなかったりするのだ。私たちは自分が受けた印象から閉め出されたままになってしまう。それらを磨りガラス越しに眺めているようなもので,表面的にはつながっているようだが、実際には容易な定義をすりぬけるあらゆる思いからはことごとく切り離されているのだ。」

そう、何かを体験し、怒り、喜び、悲しみ,哀れみであれ感情が沸き上がる時、
「それは物事にふさわしい言葉を探すレッスンだ。言葉を探す過程は、失敗だらけと覚悟しておく方がいいだろう。」
(「」の引用は、『プルーストによる人生改善法』第5章 感情の表し方より)


うまくその感情にふさわしい言葉を探しあてられた時、
自ずとその感情は癒される。
或は他人にもうまく伝わる。
言葉とは不思議なものだ。
言葉を探すことで、自分自身の形のない感情がある程度把握できるものに凝縮されていく。
感情に気がつくこと(feel sense)で対処法を見つけるという心理療法があるのも納得できる。

音楽と言葉、私にとってはどちらも重要なものだ。
感情を持ち生きていく上で。。。
そして「閉じたままでいないこと」も。
正解ではないかもしれないが、方向性を示してくれる。
もっとも人生には正解はなく、方向性の方がより重要に思う。
嫌なことにであうのも勉強。
勉強の1週間だった。
明日からまた新しい勉強?!
あぁ~。。









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最終更新日  2009.07.12 15:36:36
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