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2011.05.19
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カテゴリ:映画
昨日、京都へぶらっと映画2本だて。。

1つはこれ。。


ブラックスワン



バレエの映画なので美しい技を磨くための精進への道、
と勝手に想像していたら、、
ホラーもの。。
爪や皮膚がはがれたり、血みどろだったり、
精神的な恐怖感だったり、、。
踊りの場面は美しいし、
最初のClassicとClubの大音響の音楽が印象的で耳に残るし、
チャイコの音楽も美しい、、けど、ホラー。。

主人公はどことなくオードリー・ヘップバーンを思わせる
清潔な美女で、正確で完璧な踊りをめざし、
姿、性格ともホワイト・スワンにぴったり。
だけれど、主役を得るためには全く正反対の
ブラック・スワンをも踊れる2面性を要求される。
王子を誘惑する魅力を。。

自分に無いものを要求され、でも諦められず、、
でもどうやって努力していいのか。。
振り付け師の厳しい言葉が突き刺さる、
臆病者のいい訳だ、、とか、
君の道を妨害するのは君自身だ、、とか。。
自信がない、なんて言っていては自分の殻を脱皮できない。

でもそれには、摂食障害や共依存、確執といった
母と娘の関係が根底にあることを示唆する。
母親にとっていい子であろうとすることで、
母親の支配から逃れられないことに。

肉体的にも精神的にも痛い映画。。
でも舞台で主人公が苦悩の中踊り続け、
32回転(?)でブラック・スワンに変身していく
場面はその名の通り、、鳥肌もの。。
ラストの落下シーンで、「完璧」とつぶやく。

自分にない面を求められ、自分自身の成長のために
それを得ようとしたというより、
人から(?)求められたものに対して「完璧」を
求めていたのか?!
母親の求める自慢の娘としての完璧。
振り付け師の求めるブラック・スワンとしての完璧。

なんだかいろいろなこと考えさせられました。。



2本目は、

ナンネル・モーツアルト哀しみの旅路



モーツァルトのお姉さんのお話。
歌と鍵盤、バイオリンの演奏にすぐれ、
天才と言われた弟モーツァルトと家族で演奏で旅する。
でもある年齢になるとバイオリンは女性は演奏してはだめ、
ハーモニーと対位法は女性に難しいから作曲はだめ、
美しい字を書くことを教えてほしいといってもだめ、、
王家に生まれても子女は修道院へ預けられたり、、。
女性が自由に才能を発揮できなかった時代。。
男装をしてまで会いに行った王太子との
淡い恋もひどいしうちに。。
でも、どうして女性の大作曲家っていないんだろう?
作家はいるのに、、。

劇中ながれる音楽はとっても美しい。
誰の曲なんでしょう?
ナンネルの?でも自分の楽譜燃やしていたし、、。
ナンネルの音楽帳はモーツァルトの記録ばかりだそうで。

衣装も素敵です。
衿が広く開いたドレスが清楚できれい。。

いたずらモーツァルトがかわいい。
俳優はバイオリニストだそうだ。
どおりで演奏場面はリアル、、本物だものね。。


この映画でも気になったのが母娘の関係。
二人の音楽的に優秀な子供を持ち、
それを導いた夫のもとに持参金なく嫁いできた母は
誇りを持ち、夫を尊敬し、感謝し愛し、幸せであったけれど、
母には無い音楽の才能、作曲の才能を持った娘は、
不幸だった?
なんでだろう。。
時代ばかりがそうさせたようには思えないような。。


女性の生き方、、幸せってなんでしょう。。
自分の幸せは、自分で探すしかない?
自分の幸せは、自分で決めるしかない?
私の幸せ、なんだろう?どこにあるんだろう?





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最終更新日  2011.05.26 09:21:47
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