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カテゴリ:歴史
報道1930に保坂正康さんが出ていらした。 現在の政権の右往左往が、戦時中の無策に通じるとのお話があった。 こういった有事に対応するための心得を何点かあげておられた。 相手の情報をしっかりと把握すること、 そして、自分たち自身の実力を客観的に知ることである。 まさに、孫氏の兵法にある、 「彼を知り、己を知れば百戦して危うからず」だ。 相手(今回はコロナ)というものの実態解明には、常に客観的な目線が 必要だ、とのお話。 日本人は、主観的願望で動きやすい、と警告されていた。 今回のコロナに絡み、保坂さんが以前、東条英機さんの秘書官に聞いたお話には驚愕した。 東条英機さんが巣鴨プリズンに収監されていた際に、若いGHQのMPからアメリカの民主主義に ついて初めて学んだのだそうだ。 東条英機さんはその時まで「民主主義」について知らなかった、と。 つまり、アメリカという国家のなんたるかを知らないまま、戦争に突き進んでいったのだ。 更に、アメリカの兵力、日本の兵力、そして兵站の把握もなされていなかった いや、なされていたのだろうけれど、主観的願望が邪魔をした。 アメリカの艦を、一つ沈めたとしても、何十倍の艦隊が控えている。きちんと理解していたものは 早期決着するしかない腹積もりであった。 しかし、無線もアメリカに傍受され、結局ずるずると戦争は続いた。 アメリカの兵力に歯が立たない日本は最後は、国民の体でもっての突撃という神風特攻を行うに至る 東条英機さんのトップとしての力量は、 満州の里見さんや石原莞爾さんの 話から、よくわかる。 なぜ、石原莞爾が閑職に追いやられ、東条さんが重宝されたのか、、。 失敗の本質という本がある。 第二次世界大戦の反省を、各戦線から深く解明していく。 ガダルカナル、沖縄戦、ミッドウェー、マニラ、ノモンハン、など。 この本が書かれた時には、わかっていなかった事実も今は、すこしづつ明らかにされているので、 この本が絶対的なものではないが、日本人の特質が悪い方向へ悪い方向へ行ってしまう のが時系列的にわかる部分もある。 派閥争い、癒着、実力よりも門閥、など、とにかく 大日本帝国陸海空軍、大本営、現場のリーダーたちの苦悩以上に、 なんともいえない不思議な力がそこに存在するのがわかる 地政学的リスクの専門家がいても、兵站の専門家がいても、重火器の専門家がいても だめなのだ、、何かが邪魔する。 目に見えない「同調圧力」とでもいうのか。 結局「ムラ社会」から、脱皮できていないのだ。 日本の構造が一枚岩ではなく、何枚かになっていることは、良いことがある反面、それが マイナスに働いた時に、各所における機能不全が、気づかない場所でくすぶりくすぶり 最終的には、瓦解の域に達しているのに、各所では気づくことが遅れる。そんな事態に陥る。 はっきり言えば、情報伝達がお粗末なのだ。 保坂さんは、正確な情報の開示も話されていた。 確かに、今回のコロナに対しての政府の対応は、この保坂さんの恐ろしい見解に あてはまる、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.08.09 12:27:57
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