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丁寧な暮らし

丁寧な暮らし

2020.11.22
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カテゴリ:歴史
浅田次郎さんが書かれた、
清朝末期を描いた蒼穹の昴。
主人公は、李春雲。
彼が、極貧から立ち上がり、宦官となり、
光太后に仕え、清朝崩壊を目にするまでの
一大叙事詩である。

李春雲が、上り詰めるきっかけは、占いだ。
すごい強い運勢をもっている。見たこともない運勢だ、と、占いしが、春雲に話し、
それにじしんをつけた春雲が、宦官となる決意をする。

しかし、実はそうではなかったのだ。
占いは、嘘だった。
あまりにもひどい運勢で、そして、今の惨憺たる境遇。
不憫に思った占い師がいっせいいちだいの
おおばくちともいえる、大嘘をついたのだ。
種明かしされた場面で、私の涙腺は崩壊した。
春雲の今までの、苦労、登りつめるまでの苦労、すべてが、その場面で浄化された。

言葉には、不思議な力がある、

春雲の運勢、、私は最後まで信じていた。この運勢だから、春雲は、頑張れた、そう信じて、読み続けた。
暴露された嘘は、一連の清々しさをもたらした。
蒼穹の昴の圧倒的なからくりには、もう涙するしかない。
占いを使って浅田さんは、春雲を、生かし、春雲に力を与えた。
あくまでもフィクションだが、もしかすると、運勢とは、そういうものなのかもしれない。





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最終更新日  2020.11.22 17:46:33
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