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カテゴリ:歴史
浅田次郎さんが書かれた、
清朝末期を描いた蒼穹の昴。 主人公は、李春雲。 彼が、極貧から立ち上がり、宦官となり、 光太后に仕え、清朝崩壊を目にするまでの 一大叙事詩である。 李春雲が、上り詰めるきっかけは、占いだ。 すごい強い運勢をもっている。見たこともない運勢だ、と、占いしが、春雲に話し、 それにじしんをつけた春雲が、宦官となる決意をする。 しかし、実はそうではなかったのだ。 占いは、嘘だった。 あまりにもひどい運勢で、そして、今の惨憺たる境遇。 不憫に思った占い師がいっせいいちだいの おおばくちともいえる、大嘘をついたのだ。 種明かしされた場面で、私の涙腺は崩壊した。 春雲の今までの、苦労、登りつめるまでの苦労、すべてが、その場面で浄化された。 言葉には、不思議な力がある、 春雲の運勢、、私は最後まで信じていた。この運勢だから、春雲は、頑張れた、そう信じて、読み続けた。 暴露された嘘は、一連の清々しさをもたらした。 蒼穹の昴の圧倒的なからくりには、もう涙するしかない。 占いを使って浅田さんは、春雲を、生かし、春雲に力を与えた。 あくまでもフィクションだが、もしかすると、運勢とは、そういうものなのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.11.22 17:46:33
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