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2007年03月12日
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カテゴリ:健康
私は韓国人と結婚したけれど、いろいろな諸事情もあり、「典型的」な韓国の嫁や家風からかなりずれている。もちろんシデクも(義父さん以外)私もクリスチャンっていうのも一理あるのかもしれないけれど。

チノは小学校のときに難病とも呼べる1型糖尿を発病し今年20年目だ。
小さいころは「コレを食べたら死ぬ」「運動しないと死ぬ」と本気で信じていたらしく、
中学校くらいまでは本当に規則正しい生活を送っていたという。病気のせいで修学旅行には1度も行った事が無い。

いまでも我が家で砂糖を使うことはほとんどない。チノがポンプにしたから結構お菓子も食べるようになったけれど、ケーキやお菓子を作ったとしても食べることに罪悪感があるのでほとんど作ったりもしなくなったし、食べもしなくなった。砂糖をつかったとしてもカロリー0のパルスウィートか韓国にも売っているカロリ50%オフのもの。
私たちが太った理由は簡単。ビールである。甘いものはがまんできてもビールが我慢できない。体に悪くて、体を蝕むって分かっていてもお互い好きだから我慢できずに結婚1年がたって、二人して相当太ってしまった。

話を戻して。
もともとシオモニとシアボジの性格が正反対で仲が良くない中、チノの二つ上のお兄さんが高校生になる前後に精神を病んだ。日本名でいうと総合失調症で、韓国ではまだ分裂病と呼ばれている。

そのころから家庭はかなり破壊されて、チノも高校にはいってからかなり荒れた。
そのときは家庭からも認められず同じ水のなかで生きている友達とつるんでいたという。
でもいくら非行にはしっても、ほとんど外泊はできなかったという。家に帰って注射を打ちに帰ってこなければならなかったからだ。

私にはシスッ(アジュボニム)がいるけれど、ほとんどいないに等しい。
シスッは施設にいて、これからもずっといるとのことだ。家庭によって家族が温かく、根気強く保護できるのであれば、十分に社会復帰できるというが、事情が事情なので彼がもどれる場所が無い。
義母さんも、義父さんも、愛していないわけではないけれど、それを受け入れられる器がないということだけはたしかだ。それを受け入れるには想像もできない努力が必要なのだ。器があったとしても想像を絶する。
だからミョヌリである私がどうこう言える立場でもないし、だからといって我が家に引き取るわけにはいかない。だって24時間看護が必要だから。痴呆症よりもはるかに扱いが難しいのだから。


チノの病気は医学の発達と共に歩んできた?ともいえる。
幼いころは血糖値を計るのに注射で血液を採取して結果がでるのも1日がかりだったという。
いまじゃ針で1滴だけ血をだせば10秒も待たずに血糖値がでる。
インシュリンもそのころは豚などの動物のものを使っていたし、注射もガラスだったという。
いまじゃペン型のもあって外見からでは注射には見えないものもある。
そのうえポケットベルくらいの大きさのポンプがあって、食べた分だけインシュリンを注入すればいいといという機械もできた。
一般化されて無いけれど吸引式のインシュリンもできたし、なかにはすい臓移植をする人もいる。
それを考えると、うちらが老人になるころには完治も難しくない研究ができそうだよね~などと話しているし、実際そうなると信じている。。
とりわけ、何年か前の黄某教授の発見やら開発は私たちにとっては希望のものだったので失望も大きかったけれど。

チノが大学卒業してから改心したのは、高校、大学と無茶な生活をしたため(酒タバコ)合併症がでたためだ。眼底出血して何度か手術した。
それからちっちゃいころはただ通うだけだった教会に心も一緒にのせて通うようになったのだ。んで、私とそのころ会って付き合うようになった。
私と付き合い始めてからも初期のころ本格的な手術をした。ものすごく大変で実際私も怖かった。
私はチノと付き合って、いろいろ悩んだし、彼の家庭環境、全部受け入れられるか悩んだけど、いまも、多分これからも後悔はしないと思う。
チノは小さいときから義母さんにぜったい病気のことを話すな、じゃないと一生結婚できないよと言われてきたらしい。韓国ってそういう社会だから仕方が無いのだけれど、なんとも悲しい。でも私と結婚したことは、義父さんも、義母さんも、彼自身もとても誇らしく思ってくれる。
最近は義父さんの笑う顔もとても増えてきたし、結婚してよかったと思う。

夫の浮気やら、借金、酒癖、家庭によってさまざまだから、我が家が不幸って思ったことは無いけれど、でもやっぱり条件を見て結婚しようとしている女には腹が立つ。
そしてちっちゃなことでウダウダ言っている人には「でも健康ならいいじゃん」と言いたくなる。正直うらやましいから。

一度でいいから心配も恐れもなくチノと一緒にビールが飲みたかったかもというのが
かなわぬ望みといえばそうかな。


それと親戚。私はまだ子供がいない。姉も結婚していないから私には甥も姪もいない。
チノも二人兄弟だからもし私が子供を一人だけしか生まなかったら、そして仮に姉が結婚しなかったら本当に私の子供はこの世で一人なんだなぁと思う。
私も親戚とのやりとりも苦手だけれど、いない立場から見るとやっぱり親戚私からみるヒョン二ムとか、子供のいとことかがいないってさびしいと思う。
そういう部分でほかの親戚やともだち、在韓日本人妻の日記などをみるとうらやましくもある。


まぁでもそれに勝るものを得たということも確かだけれど。





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最終更新日  2007年03月12日 17時50分57秒
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