半分青い 脚本家の解説の話
脚本によるセリフがダイレクトすぎて、夢の世界から現実の世界へ引き戻される。ドラマの中で死んでくれ家族が邪魔だからそんなセリフが飛び交う度にSNSが炎上し、脚本家がツィッターで解説する。現代の人たちって、それぐらい想像力が乏しいということじゃないのだろうか?解説しなくていいよっていう意見もある。しかし、脚本家にとってもこの作品は大切な作品。作り手が思う気持ちに沿わず違う方向へ独り歩きする時代ゆえじゃないだろうか?だからこそ、いまだからこそ、SNSを使って解説してるのだと思う。自分と娘の為に人生をささげると言ってくれた涼ちゃんの言葉を信じたからこそ、すずめは彼を信じた。それなのに、こっそりとひっそりと一人で彼は夢をあきらめきれず追い続けていた。人として裏切られたこの気持ちをダイレクトに表現したのであろう。そして、夢というものは、中途半端ではつかめないモノだということが、家族が邪魔だからという言葉にこめられている。放映を見た時は、そんな大きな夢を持ったことがないので理解できなかったが、夢をかなえるということは、とてつもないパワーを必要とするということは、理解できた。人間は欠けてるものがあるからこそ、そこを埋めようと努力する。完璧な人間なんてこの世に存在しないのだから。幸せな人生おいて、いい作品は生まれないという涼ちゃんのセリフには、妙に納得してしまった。失うものがあるから得るものがある。人間は、器用なようで器用じゃない生き物なのかもしれない。
すずめもかつては、夢を追いかけていたヒトだ。その夢の辛い結末を経験してるからこそ、涼ちゃんに伝えたいのだと思う。夢を叶えるのは、そんなに簡単な事じゃないということを。
そして、全てを捨ててそれにかける思いの辛さ苦しさを1番知ってるヒトであるからこそ、その先にあるものを想像できるヒトでもある。
それが涼ちゃんに伝わらないのが、ほんともどかしい(・_・;)
気になるのは、名前で呼ぶところから察っすると、涼ちゃんは作家の先生にどうも入れ込んでるとこだ。
作品を通して生まれる感情だろうから、実らぬものだろうけど、心はすずめにはないのが可愛そうでならない…。