La Piazza di Bella Donna

姉さんのバレエにかかりきりで、時々存在すら忘れてしまう（笑）兄さんですが、その兄さん、高校時代とはうってかわって、真面目に学校に行っております。

高校のときは、あれだけ起こすのに苦労して、挙句の果てに

「うるせぇ！」

と逆切れされ（ふざけんなよ～、お前のために起こしてやっているのに！！）、毎朝がバトルでいい加減うんざりしていた上に、担任の先生からも「今度遅刻すると、本当にまずいですよ！」と警告の電話も度重なり……。

本当にまぁ、どうなることかと思ったけれど、周囲が受験でガタガタした時期に、一人どこ吹く風でバイクの免許を取りに行ったり、バイトでしこたま稼いだり、気分的に落ち着いたのか最後の最後で何とかハードルをクリアして（本人の、「だから、大丈夫、任せときって言ったじゃん！」という自慢げな顔が目に浮かぶけど）、卒業にこぎつけたのが 2 ヶ月前。

大学になると、あの担任の先生のように「そろそろ危ないよ」などと親切に気を遣ってくれる先生がいるわけでもなし、出席しなけりゃ「はい、残念～」と容赦なく「赤ディ」（赤い文字で「D」の成績を付けられる＝単位を落とす、という意味で大学時代に使っていた用語。今はこんなこと、言わないのかな？）を付けられるに決まってます。

学校は家から遠くなったし、自由裁量性といわれれば、とことん省エネに走る兄さんなので、非常に心配したわけです……が、とにかくワタシが支払う学費は 4 年分だけと決めているので、超過分はよろしく～……というわけで、朝も起こしたりせず、完全に本人に任せています。

で、彼はどうしているか？

なんとまぁ、高校時代よりもうんと早く、しかも一人でちゃんと起きて仕度して、毎日ちゃんと大学に行っております。

奇跡だ。

ったく、やればできるんじゃん。
高校 3 年間に増えたシワ（特に眉間）の責任取ってよね！（笑）