La Piazza di Bella Donna

会社の帰り、新宿まで足を延ばしてトゥシューズを注文してきました。
ったく、ワタシは 2,100 円で買った超安物のモカシンをもう 4 シーズンも履いている（セメダインで直しながら……トホホ）のに、ヤツのトゥシューズは年間何足買っていることやら。

定価が 5,300 円（今後値上がりするらしい）、それをダブルハードの特注でお願いするのでプラス 500 円の消費税。
それを毎月 2 足は潰しているんじゃなかろうか。
おそろしや。

しかしねぇ、バレリーナにとってトゥシューズはなくてはならないものだし、シューズ代を心配しなくていいプロなんかは、1～2 回履いたらもうダメ……なんて人もいるくらい。
しかも同じメーカー、同じ種類の同じサイズでも微妙に違うみたいで、店中のトゥシューズを片っ端から履いて、これは右用、これは左用でペアにして……と選んで買う人もいます。
（あ、ちなみにトゥシューズに左右はありません。履いてから自分で決めます。それでも均等に体重が乗っている人はいないので、減り方がどうしても偏るので、何回か履いたら左右を変える人もいます）

うちの姉さん、「足が強い」と言えば聞こえはいいが、要するに甲が前にぐいっと出るようなしなやかさがない。
だから、すぐにシャンク（底に入っている足型の樹脂）が折れてしまうのです。
いったん折れたらもうそのシューズは使えないので、姉さんの場合はシャンクをハードの倍のダブルハードにしてもらっています。
（以前はハードにニスを塗って固めていた）
しかし、それだとドゥミ（背伸びする時の足の形）ができなかったり、回転の時につらいみたいで、そのダブルハード（要するにハードのシャンクの 2 枚重ね！）を途中まで切るわけです。

いやはや、その切るときの大変なこと。
なんたって、普通のシャンクの倍の固さ（ハード）のそのまた倍の固さなんだから。
前回切った時は、一緒に頭の血管と指と、みんな切れそうだったわよ～。

なので、最初から作るときに短くしておいてもらおうとショップに掛け合いに行ったんですが、あっさり「できません」と断られてしまった。
仕方なくダブルハードを注文。
はぁ。またあれを切らなきゃならんのか。ため息。