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三十路

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2007.04.09
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カテゴリ:雑記
先週の金曜日、息子達を連れて出かけた。
目的地は車が停められないので、片道30分弱の道のりをベビーカーを押してえっちらおっちら。

用事を済ませて帰る途中、公園を見つけた長男が「ブランコしたい!!!」とダダをコネ始めた。
今日は用事もないし、桜もキレイだしちょっと遊ばせてやるか。

そこの公園は初めて来たのだが、滑り台が恐ろしく急勾配。
長男は登ったものの、恐ろしくて滑れないと泣き出した。
階段を降りておいでといっても泣きじゃくるばかり。
私はその日スカートを履いていたのでもし一緒に滑ったら産後の骨盤矯正のガードル丸出しになってしまう。
どうしたもんか。

と、迷っていたとき。
「どうしたの?滑れないの?怖くないよ、一緒に滑ろう」と小学生の女の子達が息子に声をかけてくれた。
そして長男の手をとり、一緒に滑ってくれたのだ。
その上、何十回も長男の滑り台遊びに付き合ってくれるのだ。

聞けば彼女達は小学校3年生。
なんだか恐ろしく世慣れていて、幼児の扱いが私なんかより上手なのだ。
とても面倒見がよく、他にもないている小さい子がいると駆け寄ってなだめてあげたり、遊んであげたりしている。
長男にはお茶を飲ませたり、お菓子を食べさせてくれたり…。
長男が他の子供のおもちゃを欲しがったりすると大人顔負けに諭していた。

そして彼女達が帰る時間になり、長男が帰っちゃいやだ~とまたダダをこね始めた。
すると彼女達は「おうちはどこなの?私達○○住宅の方で方向が一緒だから途中まで行こう」と長男の手をとり、一緒に帰ってくれた。

うーん、いい子達だ。
今までイマドキの小学生はこまっしゃくれていていけすかん!と色眼鏡で見ていた私だったが、なかなか日本も捨てたもんじゃないな。

そして別れ際に彼女達はこういった。
「じゃあね、○子さん(私のこと)、×君。また遊ぼうね。今度はいつこられますか?私達、来週の月曜日なら給食がまだ始まっていないので1時にあの公園にいけます」と。

それから私はずっと葛藤していた。

だって、あの公園子供2人連れて歩いて行くにはめちゃくちゃ遠いんだもん…。
坂もきついし…。
でもすごくいい子達だったよね。
月曜日の1時に待ってるって言ってたし…。
小学生といえども約束は約束だもんね。
「人との約束を守りなさい」と教える立場の大人である私が約束を破ったら、彼女達の清い心に人間不信を植え付けることになるのではないか?
いや~でも遠いよなぁ。

そして今朝、彼女達の言っていた月曜日。
天気は曇り。
迷ったが、約束は約束なのだ。
意を決して、ベビーカーを押してえっちらおっちら30分かけて公園に到着。


…。
だ、誰もいねぇ!!!

かくして逆に私の清い心には人間不信が植え付けられた。







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Last updated  2007.04.09 22:50:49
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yamada5511

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