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相当ご無沙汰な書き込みになってしまいました。(苦笑)
でも、いつもメルマガをご購読くださっている方も多いようで、とても感謝しております! 気合いが入った一瞬を逃すと、また大変なことになりますので、書き込みさせて頂くことにしました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■自分の最期を気軽に相談できる「葬儀サロン」の隠された 狙いとは?! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回のテーマは、 「葬儀サロン」自分のラストシーン、気軽に相談 (日経流通新聞 2004.8.17 第1面に小さく掲載) となります。 過去、メルマガの読者様の一部にはお伝えしたものですし、メンバー様専用サイトにも掲載させて頂いたものですが、割と面白いという声が聞かれたので、ここでもご紹介申し上げたいと思います。 ※以下「葬儀」に関する事業のお話となり、不謹慎だとお感じになられるかもしれません。が、あくまで起業戦略のヒントを得て頂くための解説ということで、お許し頂けますと幸いです。 ―――――――――――――――――――――――――― ○これはどんなサービス? ―――――――――――――――――――――――――― さて、このサービス、アーバンフューネスコーポレーション社が手がけているもので、自分のラストシーンをどう飾るのかということを提案するものとして開始されたようです。 通常ですと、葬儀と言えば、あまり表だってお話するようなものでもないでしょう。それを、店舗の雰囲気やイメージまで含めて明るくし、気軽に相談できる場を提供しているようです。 70代以上の高齢者から、 「こんな葬儀できないでしょうか?」 といった相談があったりとか。 そういった相談に対して、会社側としては、亡くなられた方の趣味に関する展示を葬儀会場で行う」といった提案もあるようです。 なんとも面白いサービスですね! ―――――――――――――――――――――――――― ○つい表面的なものに目が行きがちだけれど・・・ ―――――――――――――――――――――――――― でも、このような話を聞くと、 「今までの常識を覆す、ユニークな新サービス!」 であると、つい捉えてしまうものです。 確かに、新聞の記事からも、そのような雰囲気が、全面的に漂っているように感じました。 いえ、確かに、ユニークなサービスですよね。でも、それが、アーバンフューネスコーポレーション社の狙いでしょうか? 独自のユニークなサービスを打ち出し、市場からシェアを奪ってゆこうという「戦略」なのでしょうか? 私も最初の一瞬はそうかと思いましたが、その次の瞬間には、いや、そうではないと感じました。 ―――――――――――――――――――――――――― ○これこそ、競合他社と戦わずに、完全に競合を排除する方法! ―――――――――――――――――――――――――― では、何が、本当の狙いなのでしょうか? 私が驚いたのは、サービスの「対象」です。通常ですと、「葬儀」のことなどは、お亡くなりになった方のご親族の方がお考えになるものでしょう。 でも、このサービスでは??? そうですね! お亡くなりになる予定の方(?)も、サービスの対象になっているわけです。 競合他社が、ご親族の方にアプローチする一方で、この会社様は、葬儀を受ける本人自体を対象にしているわけですね! 結果的には、要望に答えることで、ご本人はもちろん、ご親族の方も通常のサービス以上に満足度が高まることになるでしょう。 しかも、その要望に答える過程で提案が生まれ、単価アップということも期待できるに違いありません。 しかも、それは、だまし取ることで生まれた単価アップではなく、満足をして頂いた上でのことと言えます。 まさに、商品・サービスだけではなく、 「ターゲット顧客を競合と完全に差別化し、一人勝ちする戦略」 と言えます。 ※このように文字にしてみて、改めて不謹慎なことと自分でも感じました。趣旨を考え、お許し頂ければと存じます。 ――――――――――――――――――――――――――― ○もちろん、これは中長期的な戦略です ――――――――――――――――――――――――――― 実際は、相談を受けてから、具体的な回収(葬儀)となるまでの期間は、そう簡単に予測できるものではないでしょう。 ですから、上記のサービスだけを行っていても、キャッシュフローに相当なゆとりがなければ、すぐアウトかもしれません。 実際、アーバンフューネスコーポレーション社も、上記のサービスだけを行っているわけではありません。今までの業界の常識にとらわれない、独自のサービスを展開していらっしゃいます。 http://www.urban-funes.co.jp/ でも、それと同時に、中長期的なスパンでみて、上記のような、「ターゲットを競合とは完全に異なるところにシフト」する戦略もとっているわけですね! ―――――――――――――――――――――――――― ○この事例は、起業戦略を立てる上で、どう活用できる?! ―――――――――――――――――――――――――― 表向きには、「サービス」を差別化しているように見えて、実は、「ターゲット顧客も、完全に競合と差別化する」という点が、この事例から一番学べるべきことだと感じました。(もちろん、聞いたわけではなく、私がそういうヒントを盗み取ったということであります。) では、この戦略事例は、起業戦略を立てる上で、どんな風に活用できるでしょうか? 恐らく、この事例のように、 「通常は、商品・サービスを購入される方と、その商品・サービスを利用する方が異なるようなもの」 の場合が、考えやすいでしょう。 その典型的な例としては、「ギフト」や「プレゼント」がありますね。買う人と、もらう人が異なるわけです。これらには、通常、もらう人には全く選択権がないものです。 そんな中、実際、「ギフト」に選択権を与えるようなサービスには、結婚式の引出物によくあるような「カタログギフト」があるでしょう。通常だと欲しくないものをもらわざるを得ないところ(?)、自分で比較的欲しいものがカタログから選べる! その意味で画期的なサービスと言えます。 でも、残念ながら、「価格」に関しては、「カタログギフト」では、もらった側には選択権がありません。では、どうすれば、「価格」に関しての選択権もあげることができるでしょうか? ・・・ そうです!気付かれた方も、いらっしゃるでしょうね?! 書いてもいいですが、アイデアが狭まってしまうでしょうから、ここは、ぜひお考えになってみてください! ―――――――――――――――――――――――――― ○アイデアを更に膨らませて頂くために! ―――――――――――――――――――――――――― また、「ギフト」ではなく「プレゼント」の場合はどうでしょうか?誕生日、結婚記念日、母の日、七夕(?)、敬老の日…、いくらでも、そういう対象の日はあるでしょう。 そういうプレゼントでも、商品・サービス選択権や価格決定権を、プレゼントをあげる人ではなく、プレゼントをもらう側に与えるためには、どうすればよいでしょうか? ・・・ これもいろんな方法が考えられます! ぜひ、お考えになってみてください!! また、ここまでご覧になられて、 「いや、自分が扱っている商品、起業しようと思っているサービスは、ギフトでもプレゼントとも全く関係ないよ! こんな事例、役に立たん!! とお怒りの方もいらっしゃるかもしれません。 でも、そこは視点を切り替えて、あなたの商品・サービスを「ギフト」や「プレゼント」として購入頂くためには、どんな工夫をすれば良いでしょうか?! そうです!あなたの商品・サービスを「ギフト」に変える行為自体が、まさに、あなたの商品・サービスの購入ターゲットを変える「起業戦略」そのものなわけですね!! ――――――――――――――――――――――――――― ○この事例から起業戦略発見のヒントを得て頂くための質問! ――――――――――――――――――――――――――― 誌面の関係上、 「通常は、商品・サービスを購入される方と、その商品・サービスを利用する方が異なるようなもの」 の事例としては、「ギフト」、「プレゼント」を中心に扱ってしまいましたが、もちろんそれ以外にもたくさんあるでしょう。 また、 「ターゲット顧客を競合と完全に差別化し、一人勝ちする戦略」 としては、もっと幅広く捉えることができると思います。 とてもここには、書き切れませんので、ぜひ、アイデアを膨らませて頂けますと幸いです! <ヒントを得て頂くための質問> 1) 商品・サービスを購入する人と、利用する人が異なるサービスにはどんなものがあるでしょうか? 2) 通常は、商品・サービスを購入する人に商品の選択権、価格決定権があるものを、商品・サービスを購入する人に選択権・価格決定権を与えるためには、どんな工夫をする必用があるでしょうか?(ターゲット顧客のシフトの方法) ――――――――――――――――――――――――――― 久しぶりの書き込みでしたが、いかがでしたでしょうか? ぜひ、感想などお聞かせ頂けると、今後の励みになります! ■お知らせ 1) 実はサイトの方も大きく更新しました。これまで書かせて頂いたような内容を分かり易くまとめつつありますので、必用に応じて、ご活用頂けますと幸いです。 2) 圧倒的に一人勝ちできるビジネスモデルを、小資本で創り上げる方法を7つの視点にまとめております。(7つのうちの1つは情報起業ですが、それ以外の方法が6個。)ご関心がおありの方は、必用に応じて、ご参照頂ければと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/09/29 10:40:31 AM
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