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いつもより
少し早く帰る いつもは タクシーか バイクタクシーに 乗りこむところを なんとはなしに バス停まで歩いてみる すごく 近いのに ほとんど歩いたことがなかった道 は 新鮮 景色はいつも 乗り物から見るのと同じだけれども 景色の詳細と なにより 自分の足で 一歩一歩 すすむ 速度が 新鮮 そうそう 私の速度は こんなだった と 少しだけ思い出す バスが来て 船着き場へ 渡し舟が来て 出発まで待つ間 本を広げて読んでいる と 隣に 女の子たち3人が来て 1人が私の隣に腰掛ける 途端に ふうわりと漂う 甘いけれども 草の青いような匂いに 何の香水だろう この香水いいなあ と 思いつつ ページを繰りつつしていると 目の端に 彼女たちが銘々持った 紙の袋には ピンクの百合が挿し込まれていました なるほどなあー そして こんなにいい匂いなのか 百合 船が向こう岸に渡ると 久しぶりに巡る夕方の市場 靴を物色したりしつつ なんとなくしっくり来ず 立ち去ろうと 人波を縫って行くと ちょっと好きな感じの洋服屋さんが のぞきつつ 悩みつつ 購入 それにしても いつの間にか 茶色が 全く似合わなくなってしまったことを再確認 それは 熱帯の日々を生きる中でできあがった肌の色のせいなのか 単なる年を経た結果なのか は 分かりませんが そんなこんなしてるうちに すっかり遅くなり ずいぶんとバスを待って 帰宅 流れる町並みを見ながら これまた こんなに近くに住んでいながら この町を まったく 知らないことに 気づきました 人がいっぱい集っている あの通りも この通りも 何があるのか は 知らない 歩いて バスに乗って 寄り道して そういう 私の速度を ここで見つけなきゃなあ と 今更気づいた というおはなし お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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