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カテゴリ:日記
■ちょっと前の話。
先月中旬、伸ばしていた髪の毛を切った。 通っていたお店がお店をたたむことになり、 ついカッっとなって最近近所に出来た美容室に「突撃」した。 明るい店内に、おしゃれな空間。うーん、スタイリッシュ。 都合良く、店長さんがカットを担当してくれた。 ちょっと値は上がったものの、数百円の違い。 「店長さんを知れば、お店が分かる。」 お店を知る、イイチャンスを貰えた★ 長かった髪を、ばっさばっさと切り落とし、 手慣れた手つきでチョキチョキチョッキン(? 随分とさっぱりさせて貰って、シャンプー台へ案内された。 シャンプーのお部屋は、証明が薄暗くなっていて、 落ち着いた雰囲気を醸し出していた。 完全に仰向けになれるシステマチックな椅子に座り、 やさしい手つきで頭を洗ってくれた。 …そして、その瞬間はやってきた。 「かゆいところはありますか?」 来た。 私は、答えなければならなかった。 実は、耳の上辺りが、ちょっとかゆかったのだ。 でも、ここでの決まり文句はおおよそ決まっている。 「大丈夫です」とか「ありません」 って答えるのが、ルールかのようなやつだ!! たとえ、本当にかゆい場所があったとしても、 「無い」と答えるなければならない気持ちになる。 「かゆくない」ことが通説であると錯覚してしまうようになる。 魔法の言葉。それが「かゆいところは、ありませんか?」だ。 私は負けるわけにはいかなかった。 ちょっとだけ、かゆかったんだ。 ここで怯んだら、私はきっと後悔する。 そして勇気を振り絞ってこういった。 「あー…耳の上辺りがちょっとかゆいです…」 店長さんが、一瞬動揺したかのように思えた。形勢逆転だ★(? 「この辺りですか?」 「はい。(勝ち誇り」 … なんだか、いけないことをしているような気持ちになった。 魔法の言葉と戦うことは、随分と"力"を使うんだなと思った。 帰り際に、割引券をくれた。 これから暫く、このお店に通ってみようと思う。 ///////////////////////////////////////////////////////////////// 髪の毛はこれまで、長い間お世話になっていた理髪店でお願いしていた。 かれこれ6年くらいお世話になっていたお店だ。 若いお兄さんがお店を構えていて、いろんなお話を聞いた。 「客は店員につく」 と、よく言うように。ステキな店長さんだったわけだ。 お話ししても楽しくないようなお兄さんだったならば、 私はこの理髪店で長い間お世話になることはなかっただろう。 そんな、長年お世話になっていたお兄さんは、 自分の家の近所に新しいお店を構えることになり、 私の地元では、お店をたたむことになった。 残念だと思ったけど、これからも頑張ってほしいなと、願った。 先日、お店の前を通りかかると、 お店は空っぽになっていた。 近いうちに、新しいお店に変わるらしい。 きっと、お兄さんは、いまもとこかでハサミをを振るっているのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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