テーマ:心のままに独り言(8818)
カテゴリ:カテゴリ未分類
年もそこそこになると、誰も忠告してくれなくなる。
改めてもらい点が、営業上の利益にかかわるようなら、上司なりが指摘することもあろう。でも、仕草やちょっとした癖、気を抜いたときに出てくる好ましくない口癖や表情、そういった細かいといえば細かいこと、とりたてて咎めるほどでないなら、放っておかれるのが常である。 放っておかれるならまだしも、表情、口調、手ぶり、身ぶり、考え方、嗜好、いろんな毛嫌いされる性癖を多くまといすぎたら、相手にされなくなる。多くなくても、ただひとつでも相手がそれを強く意識して辟易すれば、やがてそっぽを向かれる。 あらたまった場に臨むにあたり、お母さんが子供に「ちゃんとしなさいよ」という。その「ちゃんと」の一言に詰め込まれてあるありとあらゆること。年を重ねた分、子供時代の「ちゃんと」に相応の「ちゃんと」が加わってもいよう。 日々の生活の、ある瞬間、CTスキャンにかかるように、自分の全身と心の中を検める。会話していて、食事していて、何かをしていて、ある瞬間、録画を見直すように、直前の数秒間に他者へ不快を与える点はなかったか。 独りでいても、なにかに没頭していても、こういうチェックができること。そして習慣化できれば、「ちゃんと」チェックは、きっと自律神経系の働きで行われるようになり、「ちゃんと」が板についた人になれるのだろう。 自分で自分の悪い癖に気付き、それを努めて直すように心掛ける。中高年のよくある望み「老いても美しくありたい」は、まさにこれができるかに依るのではとも思う。 「ちゃんとしなさいよ」 まだスキャンの精度が悪いから、改めるべき点をたくさん見逃してそうだ。でも姿勢の悪さは一番に分かった。だから、まずは姿勢を正した。 そういえば、魅力的なあの人はいつも姿勢よくにこやかな笑顔を絶やさない。よく知らない人だけど、不思議と魅力的だ。 いや、もう不思議ではない。ちゃんとできているから魅力的なんだろう。ちゃんとするように努めよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|