テーマ:日々自然観察(9772)
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和歌山県は高野山の山麓、富有柿の里として知られる九度山町から、河根(かね)という山間の集落へ向かった。下調べが足りず道がよくわからない。大丈夫だろう。山へ入りこんでいく道は、麓の分岐でどちらを選ぼうとも、先では出合って絞られていくもの。気にせず勢いで歩いた。
高野山へ参るのに徒歩しかなかった昔、主な道は七つあった。それを高野七口と呼ぶ。そのひとつ「京大坂みち」が、この河根の集落を通っていく道である。かつては宿場町で栄えたこともあり、その名残かここら辺りの道は思いのほか縦横に通じていて複雑だった。 迷って、引き返して、遠回りして、悩みながら歩いた。さらには、あとで帰って調べてみれば、歩きたかった道とは別の道を歩いていた。 まぁそれも思い出の道。 道端には柿畑。大きな柿が実っていた。でもまだ青い。 「柿が赤くなれば医者は青くなる」は、柿の栄養価の高さを教えることわざだ。今はまだ医者の顔の方が赤い。 柿の代わりに、熟れた柿の色をした花「黄花コスモス」が、脇道に入ってすぐの所で、横手の石垣を隠すようにたくさん咲いていた。 倦まずたゆまず蜜集めにいそしむクマバチに、迷って疲れていた私は少し元気づけられた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.14 10:53:58
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