Ｂｏｏｋｗｏｒｍ

　ふと、娘二人が幼い頃に、質問してみました。

　｢野球のボールが、広い草むらに飛んで入ってしまいました。さて、どうする？」
　
　こんな聞き方をすれば必ず姉の方が、先に即答するのです。

「ヘリコプターを探す。」（ヘリコプターはいつ来るんだろうね。）
　
「山で遭難したの。食べ物も持っていないの。さて、どうする？」

「ヘリコプターを探す。」（ヘリコプターはいつ来るんだろうね。）
　
　妹は、無言継続。（答えが出るのを待っているのでしょうか。。。）

「じゃぁ、熊さんを探す。」（えっ、何、それ？）

「熊さんは、食べ物探さないの？」（チョチョッと意味がわかりません。）

　私は、自立度もしくは、依存度が高いかどうかを観察してみたかったのです。

　生物はこの世に子孫を残す本能をもって、生を営み続けるそうです。
　子孫がたまごだったりの形で生まれてきたものの、自然界の摂理より進化したのが哺乳類とも聞きます。
　人間がたまごで生まれてきたとしたら、殻を破るという苦難を強いられるだろう。
　少しは自分で生きていくと云う本能を持っていたかもしれないなどと、考えたことがあります。
　
　長女を出産して間もない頃に、この子のおじが言いました。。。
「人間は生まれてすぐに自立できないんだよね。馬とかは直に足で立とうとするのに。」

　哺乳類でも人間は自立期が遅いかも。
　昔読んだフロイトの精神分析の中に人間の甘えの心理がありました。
　少し、関連させて見つめ直そうかと思うのですが。。。

　依存心の高いところは今でも相変わらずのような気がしてなりません。
　ただ、妹がいると不思議に自立もどきになるのですが。。。