Ｂｏｏｋｗｏｒｍ

　29日にクラブの定期コンサートを控えている。
　
　昨日、帰宅した長女はかなりしょぼくれている。
　
　放課後、練習の準備に相当慌てていたのか集合教室への途中の階段で、楽器を落してしまう。
　ワッ！と驚き、点検してみたら裏の貼りに一直線のヒビが。。。。
　
　「だから、いつもケースの鍵をしっかり閉めなさいよと言ってたでしょうが。」

　「当番もあったので、友人に昼練のときに片づけを任せちゃったの。
　でもね。彼女は､ただケースに入れただけだったの。
　気付かないでそのまま持ち運んでしまったの。」

　大慌てしていた様子が充分過ぎるほど分かる。
　急ぎのときはビデオの早送りなみになる彼女だ。

　それで、本当に悪いのは誰なの？自分でしょう？。。。
　後悔し続けることって、自分に責任があると思わないと不幸だよ。
　（ちょっと自分でも混乱して説得力を欠く。）

　ちょっとの確認を面倒に思ったら、後で取り返しがつかなくなるよ。
　（平常より煩がられながらも言ってきたつもり。）
　
　今回は、本人も充分懲りてる様子。
　修理代は自分のお年玉（６年越し）の貯金から出すそうだ。
　同じ経験をした友人は、６万も支払ったとか言っていた。
　修理は無理と、新品を購入したメンバーもいるそうだ。
　可哀想なくらい、しょげている。
　
　今朝も尾を引いている。
　普段より若干早めに家を出る。先輩から当面、楽器を借りるためだ。足取りが重そうだった。
　
　入部したときから夢中で練習に励んできた。
　始めは、家で練習をする度に苦痛すら感じたものだ。
　なぜか“耳なし法市”を連想したりして。。。。

　もう二年経つ。親の“ヒイキ目”だろうか？かなり滑らかになった。
　ファーストを担当している。本人も、感性が伝わるように奏でるようになったと思う。

　さて、悩む。どうしたら良いのだろうか？。。。
　私が修理代を払うのは簡単（←嘘つくなぁ～。）かもしれないが、どうしよう？
　人生の授業料として、彼女に負わせるべきか？。。。


　ア～ン。悩むよね。マリア様か、渡鬼か。。。