Ｂｏｏｋｗｏｒｍ

　ヘアーカットは、いつもヘアーデザイナーにしてもらう。
　原宿の有名店で、ご指名を欲しいままにしてた店長。
　ハサミの魔術師。
　直感的なイメージで、私に合うスタイルを、十数分で作り出してしまう。

　その間の会話。
　”ソフトクリームで、ＤＱって、今、見かけないんだけど～。”
　”美味しいよね。形と大きさが丁度よくて、ホント、学生時代には、良く行ったんだけどね。”
　”オニオンリングも好きだった～。ＤＱしかなかったサイドメニューかなぁ？”
　”バーガーキングにあるよ。”
　”だって、ここいらじゃ、バーガーキングがないでしょ？”
　”バーガーキングのオニオンリング？”
　”ヤダァ。何か、早口みたいで、ＣＭ、出られそう～。（爆）”
　”マックも、もう少し、海外並みにならないものなの？”
　”みんな、海外行ってまでマック食べないから、気づかないのかもね。”
　”ウンダァ～。そう思う。ウンだ。”

　はい。出来ました。鏡見てと、言われてもまるっきりチェックしません。
　それだけ、彼女を信頼してます。
　
　申し遅れました。
　実は、彼女の住まいです。
　それも、玄関先で。。。畳半畳ほどの狭さ。
　中一のむすめを持つ他のお母さんたちと、都合をつけて、押しかけてきては、こんな感じでカットしてもらってます。
　
　リビングに戻ると、
　”あらぁ～。どんどん、アカ抜けちゃって～。”
　”不倫できそう。”
　”青山通り歩いても、浮かないわよ。”
　ですって。
　ほらね。鏡は無用なんですよ。