Ｂｏｏｋｗｏｒｍ

　母は、よく喋る。
　
　昔ね、おばあちゃんが京都にいたころねぇ～。
　近所の誰それが。。。
　とか、
　ＴＶに出てきた俳優さんをみては、
　確か、韓国人だよね。そして、○○と同棲中で、年上の女性なんだけどね。
　とか、
　○○は、結婚してもう、五年以上も経つのに、子どもできないんだね。
　二人で稼いでいるからお金たくさん、儲けているわ～。

　まるで、会話のサーフィン。話題もコロコロ変わる。
（突っ込む暇もなし、また、それは、ご法度かな？）

　人が忙しいとか、疲れているとかはお構いなし。
（むしろ、気づいていない？）
　本人いわく、話を中断されるとストレスがたまると言う。
　喋る内容を忘れてしまうので、話の腰を折られると、血圧が上がるらしい。
　ひとの話に割り込むし、話題も逸れる。
　聞き手がいれば、それで十分なのかもしれない。
　相づちを打てば、延々と続く。また、声も大きい。
　淋しいのだろう。

　さて、こんな母の一番の楽しみは、当然、夕食の時間だと思う。
　
　敬老の日がハッピーマンデーに！！

　うっかりしてたぁ～。
　例年、好きなお焼きとか、買ってきたものを忘れちゃった！　
　
　別に、それで、差障りがあった訳でもないけど、自分を咎める。
　そうだよね。連休は、喜んでいたものも、何の日かは感じてなかったもの。

　多分、母は、敬老の日を祝うこと自体に、ケチつけそう。
　私も、そう云う年齢になれば、認めたくない、老いている現実。
　
　75歳以上の人が、人口の一割に達するようになったと、新聞などで伝えていた。
　認めたくなくとも、いずれは、と、思うと、やはり、敬老の日は、一緒に団欒を楽しんだりできる日にすればいいかなぁ～。
　さりげなく。。。、老いは、誰にも訪れるものだからね。（反省）