最近読んだ本 「氷と炎の歌4 乱鴉の饗宴」 R・R・マーティン
乱鴉の饗宴(下)価格:2,940円(税込、送料別)乱鴉の饗宴(下)価格:2,940円(税込、送料別)ようやく読みました・・・。読もうという気になかなかならないものすごさなんで、だいぶほったらかしにしてたんだけどね。読み終わった感想としては、正直なところ「?」って感じ。まず、本筋がほとんど書かれていない。脇の話ばかりで、それすらまだまだ途中のままで終わってる(というか始まったばかり?)。ちょっとやばいパターンにはまってきたなぁと思う。作者がいろんなことを書きたいと思うのは自由だけど、それに付き合わされるほうはたまったもんじゃない。特に今回の作品ではキャラクターがやたらと「語り」始めてるので、ストーリーを読みたい自分としては何もかもが散漫になりすぎていて読みづらい。面白いのは間違いないんだけど、この分厚い本を二冊も読んで、結局何にも決着付いてないってのはちょっとキツイんじゃない?終わりが見えない続きモノってあんまり好きじゃない。次読むときは完結してからかなぁ(苦笑)。あと、今回から訳者が変更になった。「ハイペリオン」でおなじみの酒井氏だけど、既出だろうけど大いに問題あり。固有名詞がガンガン変わってるんだよね。地名なんかは確認する気にもならんけど、人物名が大幅に変わるっていうのはどうなの?三部までを読み終えてそれぞれのキャラクターのイメージを各人固めてしまっているというのに、名前が変わるとイメージも崩壊しちゃうよ!本国のドラマCDの発音に合わせたって言うけど、だから何?作者が意図する発音だからなんだっての?発音なんて地方に行けばいくらでも変わっちゃうものなんじゃないのかなぁ。そんなにこだわる必要があるとは思えないけどね。はっきり言って相当読みにくい状況だよね。作品に入り込めない、ものすごく大きな要因の一つになってると思う。ただでさえ地名や人物名が腐るほど出てくる物語で、ようやく名前とイメージが一致しだしたところでコレをやられると最悪です。「ブリエンヌ」が「ブライエニー」って、そりゃないだろ、誰だかわからんぞ。翻訳作業が大変なのは良くわかるけど、訳者の勝手な理屈にしか聞こえないんですけどね~。もっと開き直って、「オレの思ったとおりの発音で訳させてもらわないと、翻訳が大変なんだよ!だから勘弁してくれ!」って言われたほうが納得できるぞ!とにかく、早く完結して欲しい。脇の物語は外伝でお願いしますってことで・・・w。