カテゴリ:車
ランクルのフロントタイヤの偏磨耗がひどい。 外側ばかり磨耗していくので、タイヤの断面が台形になってしまっている。 おそらく、ハンドリングにも相当影響を与えているはずだ。新しいものに交換するのが正しいやり方なのだろうが、ここは実験的にタイヤをひっくり返して使ってみることにする。内外を入れ換えるということだ。 もちろんそのためには、一度ホイールから外さなければならない。 個人的には、タイヤを外す時の一番の難関はビード落としだと思っている。 コレだけは人力ではどうにもならないものなので、ビードブレーカーが必須となる。去年、トゥーランのスタッドレスをはめる時に単管で作成したものがあるので、それを使用して早速作業をしてみた。 ・・・が、まったく歯が立たない。 思い切り力をかけていくとクランプの部分がグネグネと変形して力が逃げてしまい、自作のビード落しは見るも無残な姿になってしまうのだ。 一時間半ほど悪戦苦闘したのち、とりあえずその日はあきらめた。 自分の取り柄として一つ挙げるならば、このような場合、一旦嫌になって投げ出すのだが、一日たつと頭が冷えて改善策を考え出すということだ(もしかすると取り柄ではなく駄目なところかもしれないが)。 で、コレなら行けるのでは?ということを思いつくとやらずにはおれないのだ。 今回も、「こんな車はもうやめじゃ!!」と思いつつ、チラチラとネットを見ているうちにコレダ!というものを考え付いた。 それで作り直したものがこれである。 ビードを落とす部分を簡略化してみたのだ。落とし棒が柱に近づくことによって梃子の比率が高くなり、より大きな力が加えられることになる。 シンプルになった分、単管が余ったので、柱の部分をきっちりと補強、力がかかっても前傾しないようにかすがいを入れた。 これでチャレンジしてみると、行けそうな雰囲気だがもう一つ力が足りない感じ。 余りの単管を1メートルほど継ぎ足してハンドル部を延長してチャレンジしてみると、「バコ!」っとビードが落ちてくれた!! やったぜ!! パイプの延長は効くなぁ。たった1メートルでも、梃子の比率的には自分の体重の3倍くらいの重量がプラスされる勘定だろうか。 そりゃビードも落ちるなw。 今回思ったのだが、ネットでの自作モノを見ていると、市販品の構造に倣おうとして自分がやったように落とし棒の部分を複雑な構造にしているものが多い。 だが、やってみるとわかるのだが、むしろシンプルに棒のみにした方が力が逃げずに一点に集中するようだ。ずれてしまうように思えるのだが、これが意外とずれないのである。 部品点数も少なくなるし、構造的には今回改良したような形がオススメである(普通車のタイヤなら補強も必要ないだろう)。 もっとも、この形もネット上の他人さまのモノを真似させてもらったのであるが・・・。インターネット様さまである。 ビードさえ落ちてしまえばこっちのものだ。 タイヤレバーでちゃっちゃとタイヤを外す。 内側ビードをホイールから外すのは相変わらず大変だが、長めのタイヤレバーとプラハンを使って、前回、トゥーランのタイヤを外す時に会得した方法を使うとなんなく外れてくれた。 そして、内外を変えてまたはめなおす。 はめるのは慣れたもので、あっという間に完了だ。 空気を充填していくとうまくビードもはまってくれて、チューブを使うまでも無く完了。空気圧を調整して作業終了だ。 もう夕方になってしまったので、車に装着するのは後日にしよう(スペアタイヤで作業をしていたのだ)。 これで車検も通ってくれたらいいのであるが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 20, 2017 09:42:07 PM
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