カテゴリ:車
しばらく苦労していたオーバーフローだが、前回、一番を新品のバルブシートセットに交換して試運転までこぎつけたのだが何となく不安感もあり、一度実油面を測定してみることにした。
キャブを外す必要もないので、測定だけなら比較的簡単に出来ると思ったからだ。 で、連休の予定は何もないので作業をすることにした。 まずは、バイクの車体を水平にする。 フレームにジャッキをかまして、水平にする。 まあ、大体で、こんなもんかな? キャブをばらした時にフロートの高さで13㎜前後に合わせているのだが・・・。 四番。 三番。 二番。 一番。 なんと、二番以外はすべて油面が高すぎだった。 画像ではよくわからないと思うが、四番、三番は特に高い。 一番はかろうじて2㎜以内で収まっている感じだ。 これでは燃料が濃すぎるし、オーバーフローの危険性もある。 ということで、またまたばらしにかかる。 もう、慣れたものだがいい加減嫌になる。 だが、こんなものは序の口だった。 この後、何度もキャブを組んだり外したりの繰り返しに陥るのだ。 この画像では完全にフロートの重量がバルブにかかっているので正しい図り方ではない。 この状態ではスプリングが縮むので低めに測定される・・・はずなのだが、この状態ですでに13㎜を越している、にもかかわらず実油面は高すぎるのだ。 考えられるのは汎用バルブのスプリングが弱いか、フロートが劣化して浮力が足りていないかだ。 結果としては両方ともが原因になっているということだった。 2~4番は上の画像の図り方で14~15㎜でなんとか実油面が9㎜前後に落ち着いた。 1番だけが13㎜に合わせてなんとか9㎜前後に合うという状態。 サブタンクでエンジン始動させてみる。 が、四番からガソリンがジャジャ漏れ・・・w。 色々とやってみたがどうしても止まらない。 やはり新品に換えないと駄目なのか・・・。 が、そんな金は無い! どうする? 途方に暮れる・・・ところなのだが、たまたまオークションで中古のバルブシートとバルブを購入していたのだ。初期金額が安価だったのでとりあえず入札したら落札してしまったのだが、存外そういうものが役に立つものなのだな。 四番バルブシートを抜き取る。 当然、硬くて抜けないのでタップを切って、 ボルトをぶち込んでプライヤーで掴んでハンマー!! こんな感じ。 中古品はきれいなものだったが、オーリングは完全にヘタっているので・・・ 邪道の液体ガスケット塗りこみw。 しゃあないです。 キャブ単体で漏れチェック。 大丈夫そうかなと思って組み付けて見たのだが・・・。 四番は大丈夫だったが、よーっく見てみると、 わかりにくいのだが、三番、二番からジワジワと燃料が・・・ 漏れだすほどではないのだが、油面が異常に高くてメインから溢れる一歩手前の状態のようだ。 もう、考えるのも面倒なので、二番三番も交換じゃ!! こんなんです。 ひどいもんですな。 とうぜん、液ガス塗りこみで中古のバルブシートを組み付けた。 こんな状態のキャブでよくまあ、走ってたものだ。 車体に組み付けて漏れがないのを確認。 油面はかなりばらつきがあったのだが、もはやばっちり合わせる気合もなく、実際合わせるのもかなり難しい状態なのでそのままタンクを組み付けてエンジンを始動させてみる。 普通にセルを回しただけではなかなか始動しない。 スターターを使うと一発で始動した。 今まで、冬場でもスターター無しで一発始動していたのだが、薄々感じていたがバリオスとしてはそっちの方がおかしい状態なのだ。 要は、常時オーバーフロー状態で燃料がやたらと濃くなっていたということだ。 今回のように、エンジンが冷えている状態ではスターターを使って始動させるのが正常なのだ。 試運転をしてみたが、既定のアイドリング回転の1500rpmではばらつきがあって止まってしまいそうで怖い(実際、エンストはしないのだがハラハラするのだ)。 なので、アイドリングは2000rpmにしておいた。 信号待ちではかなりうるさいので、ちょっと恥ずかしい。 若い時なら別に気にしないで乗るだろうが、この年では気後れしてしまうなぁ。 キャブの同調も目視のみでいい加減だし、何よりも油面にばらつきがあるのでアイドリングが安定しないのも無理はない。 軽く吹かした時の回転の戻りも少し悪い。 オーバーフロー気味の方が調子が良く感じるのが面白いな。 まあ、2~4番は中古品なので、オーバーフローの危険がまだまだ残っている。 フロートが劣化していることも判明したので、きちんと直すならフロート一式を新調しなければならない。 考えどころだなぁ・・・。 バリオスが気に入ってるわけではないので、このままだましだまし乗れればいいかという思いが強いのが事実だ。 やっぱ、二気筒のVTとかにしておけば良かったなぁと後悔しきりなのだが。 追記 実油面を測っていると、測り方によって油面が変わってくることに気が付いた。 バリオスのドレンはボルトと吐出口が別にあるので、測定時には吐出口にホースを接続してドレンを緩めたままにしておくことになる。 このとき、ドレンボルトは緩んでいるので、ポタポタとガソリンが漏れている状態になるのだが、その状態だとどうも油面が安定しない。というか、実際より高めになってしまうようだ。 正しい値にするには、ボルトを緩めた状態でガソリンが漏れないようにする、つまり、緩めたままボルトを指で押さえつけるようにしてネジの隙間をなくしてやれば漏れが止まり、油面も安定する。 そうやって測ると、スーっと油面が2㎜ほど下がって安定するのだ。 なので、上の画像にある油面は実際よりかなり高い位置を示しているようだ。 こういったことも、色々とあーだこーだやってみて初めて分かってくるので、なかなか難しいものだなぁと思い知った次第である。 もちろん、そのバイクの(キャブの)程度にもよるので、それぞれの状態に合わせた整備というものが大事かなと思う。 一番大事なのは、お金だけどね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 6, 2017 02:56:30 PM
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