カテゴリ:バリオス
再びオーバーフローしていたバリオスのキャブ。
一旦、やる気が激減したのだが、数日たつと気持ちが落ち着き、できることはやってみようという気分になった。 こういう所は、自分の良いところなのか悪いところなのか、正直微妙である。 バリオスみたいな手のかかるバイクをグズグズと触っているより、すっぱりあきらめて違うバイクに買い替えるという方向にシフトしていれば今頃、もう少しましなバイクで快適なバイクライフを送っていたかもしれないのだ。 まあ、いい。本題に入ろう。 フロートの高さで油面を調整しているわけだが、どう考えても「フロート高さイコール実油面」にはなっていない。 ということで、実油面を測るわけだが、いちいちバイクに装着して図っていたのでは埒があかない。 何度か油面調整しなければならないのは確実なわけで、いくら簡単に脱着出来るとはいえ、時間のロスには間違いない。やる気も減退してしまう。 そこで、簡単な固定器具を作ることにした。 先に使用した、木材で作った置台をきちんとしたベースに固定してやればよいわけだ。 言うは簡単だが、下部にホースをつないだり、ドレンのボルトを開け閉めできるようにする必要がある。 ある程度図面で考えて、手近にあった鉄材を使えば何とかなりそうだ。 で、作ったのがこれ、「油面測定くん一号」だ。 足は全て木材だが、上部のベースに平鉄を井の字状に溶接したものを使用している。 この部分に大きなスペースを必要とするので、容積を取らずにがっちり固定できるものとして鉄材が最適なのだ。木材だけで作ろうとするとかなり複雑な加工が必要かと思われる。 これで油面を測定してみると、案の定、三番だけが異常に高い結果となった。 一番↑ 二番↑ 三番↑ 四番↑ 実際の様子と測定結果がほぼ同じである。 三番はメインジェットの出口ギリくらいの油面だ。 フロートの劣化かとも思ったが、割れている様子もないし他と同じような感じなので、ここは四番の時と同じくバルブシートのОリングを交換することにした。 やることは同じだが、三番のバルブシートを抜き出しОリングを交換。 キャブの通路を出来るだけきれいに清掃して組みなおし、油面を測定。 今度はばっちり、規定内に収めることが出来た。 (ちなみに、すべての気筒でフロートの高さは規定の数値よりも1.5mm程度高く設定して、実油面が規定値に収まっている。やれたキャブではフロートの劣化などで通常よりも油面が高くなる傾向にあるということだろう。) そして、バイクに装着。 ようやく、である。 この日は無理だったが、別の日に試運転をした。 冷間時にもかかわらず、スターターも使わずにエンジンが一発でかかるところに一抹の不安を感じるが、一度オーバーフローさせているためオイルに多少のガソリンが混入している。そのため燃焼室内には常時ある程度のガソリンが滞留しているのであろうということにしておく。 しばらくアイドリングさせてから、試運転に出発。 あまり遠方に行くと、何かあったときに困るので、最悪自分だけは歩いて帰れるようにバイパスなどには乗らず下道を走る。 結果は、なかなか好調である。 いつもならエンジンが温まってくると若干アイドリングが少し上がってきて不安定になるのだが、今回は安定したままだ。いい感じに思えるが・・・。 そのまま20kmほど走行して帰宅、家の前で少しアイドリングをさせても乱れはない。 今まで、停車してエンジンをかけたままサイドスタンドを立てるとアイドリングが変化したのだが、それもない。安定したままだ。 ということで、一応、これでキャブの修理は完了としたい。 まだ、この後に運転できていないので何とも言えないが、短距離の走行を繰り返していくしかない。 若いころならいきなりロングのツーリングとか行ったものだが・・・。 チャレンジするだけの気合が出ないなぁ。 今回の運転でフロントフォークの抜けが尋常でないことも発覚したので、まだまだ手を入れなければならないところが山盛りである。 一番ネックなのはキャリアがないことだ。 一応、キャリアを装着できるようにシートフレームあたりに加工をしようという構想はあるのだが、果たしてそこまでやる気力が出るかどうか・・・。 こうご期待? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 6, 2019 12:17:43 PM
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